■越前町長
青柳 良彦
あけましておめでとうございます。
町民の皆さまには、輝かしい新年をつつがなく健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
また、日頃より町政の推進に格別のご支援とご協力をいただき、心から感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、令和2年から約3年続いた新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「2類」から「5類」に引き下げられ、イベントをはじめ様々な活動が本格的に再開し、私たちの日常生活もコロナ禍前に戻ってまいりました。
一方、燃料・資源価格の高騰や円安の影響などによる物価上昇が依然として続き、家計にも大きな影響が及んでいる状況から、国においては国民生活の負担緩和に向けた対策に取り組んでいるところです。
また、7月から9月にかけては連日30度を超える真夏日が続き、県内でも最高気温の更新や真夏日の連続記録が塗り替えられるなど、異常な暑さに見舞われた年となりました。
県内においては、4月の知事選で杉本達治氏が再選を果たし、「県民主役チームふくい」をスローガンに2期目がスタートしております。
さて、本町におきましては、かねてより計画を進めておりました「越前町型サービス付き高齢者向け住宅」の建設工事に9月より着手し、現在、令和6年度の運用開始に向けて工事が進められているところです。
また昨年は、奨学金返還支援制度をスタートするとともに、高校3年生までの子ども医療費や小中学校給食費の無償化、乳児の育児用品助成などさまざまな支援を実施し、若者の定住促進や本町での子育て環境の充実を図りました。
さらに、物価高騰の影響を受けた町内の福祉事業所や飲食・小売事業者への支援、農業生産費の高止まりに対する農業者支援など、経済負担の軽減策にも取り組みました。
小中学校の再編については、地区説明会などで皆さまから頂いたご意見を基に、越前地区の四ケ浦・城崎両小学校の再編準備委員会と、宮崎・越前・織田中学校の再編検討委員会を設置し、再編に向けた協議・検討を開始いたしました。
越前町は、来年2月1日に合併20周年の節目を迎えます。まちの将来を見据え、これまでも財政健全化に努めてまいりましたが、依然として町財政を取り巻く環境は厳しい状況にあります。今後も見直すべきところを的確に捉えて必要な取り組みを行い、持続可能なまちづくりを進めてまいります。そして「人にやさしく地域にやさしいまちづくり」を基本姿勢に、今年も子育て世代や若者への支援を充実し、人口減少の抑制に努めてまいります。
いよいよ本年3月16日には、北陸新幹線金沢~敦賀間が開業いたします。昨年11月の冠山峠道路開通と併せ、首都圏や中京方面から福井への人の流れが大きく変わるこの機会に、町としましても、観光業をはじめ、農林水産業や商工業など地域産業の活性化にも注力してまいります。
今年も、町民の皆さまが「この町に住んでいて良かった」と実感できるまちづくりに、全力で取り組んでまいる所存でございますので、一層のご支援ご協力をお願いいたします。
年頭にあたり、町民の皆さまのご健康とご多幸を心からご祈念申し上げますとともに、本年も格段のお力添えを賜りますよう重ねてお願い申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。
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