越前町長
青柳 良彦
あけましておめでとうございます。
町民の皆さまには、ご家族お揃いで健やかに令和7年の新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
また、日頃より町政の推進に格別のご支援とご協力をいただき、心から感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、年明け早々の能登半島地震に始まり、夏には相次ぐ台風の接近による記録的大雨や連日の猛暑など、自然災害や異常気象に悩まされる1年となりました。幸いにも、本町では大きな災害による被害はございませんでしたが、各地で起きる災害と、その被害の状況から、改めて自然の脅威と危機管理の重要性を痛感いたしました。
国政では、10月の衆議院解散総選挙の結果、自民・公明の両党は少数与党となり、石破内閣は厳しい政権運営となっています。
一方、フランスで開催されたパリオリンピックでは、日本選手団が45個のメダルを獲得するなど活躍し、アメリカのメジャーリーグでも、大谷翔平選手の所属するドジャースがワールドシリーズを制し、自身も2年連続のMVPを受賞するなど、明るい話題に日本中が盛り上がりました。
また、県内では3月16日に北陸新幹線金沢~敦賀間が開業し、福井と首都圏との間の人の流れが大きく変化しました。先日県が実施した県民アンケートの結果でも、観光地やまちなかのにぎわいが増えたことを多くの方が実感しており、今後も交流人口の拡大が期待されます。
さて、町では昨年、越前町型サービス付き高齢者向け住宅「海土里」の供用を6月に開始し、高齢者が住み慣れた町で、引き続き生活できるよう支援できる体制を整えました。また、新たなまちづくりの拠点として、多様な交流による賑わいの創出を図るとともに、身近で気軽に利用いただける「地域交流施設」の建設に着手し、令和7年の供用開始に向け工事を進めています。この他にも、学校給食費の完全無償化や保育料の無償化拡充、児童手当の支給対象拡大など、子育て世代を中心に生活支援の充実を図ったところです。
今年は、かねてより進めてまいりました小中学校の再編につきまして、4月に、朝日地区の朝日小学校と常磐小学校が再編して「朝日小学校」に、また、越前地区では四ケ浦小学校と城崎小学校の再編によって新たに「越前小学校」が誕生します。児童の皆さんが、環境の変化に対して負担がないよう、支援・相談体制の確立に努めますとともに、今後も、子どもたちの教育環境の充実を第一に考え、地域の実情に即した再編を進めてまいります。
越前町は4町村の合併から20年という節目を迎えました。今後も、次の10年・20年先の「未来の越前町」をしっかりと見据え、複雑多様化している世の中の流れを的確に捉えて、持続可能なまちづくりを進めてまいります。そして、町民の皆さまが幸せを実感でき、住んでいて良かったと思えるような「人にやさしく地域にやさしいまちづくり」に全力で取り組んでまいりますので、一層のご支援・ご協力をお願いいたします。
年頭にあたり、町民の皆さまのご健康とご多幸を心からご祈念申し上げますとともに、本年も格段のお力添えを賜りますよう重ねてお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>