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ふるさと散歩道

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福井県鯖江市

■第349回 文化財編(26) 大日如来が照らす殿下渡領(でんかのわたりりょう)「片上」
平安時代前期の武人である藤原利仁(ふじわらのとしひと)の後裔に北陸で勢力を拡大した斎藤氏があります。源平合戦に登場する斎藤実盛もこの氏族出身で、片上神社の創始者とも伝承されています(『今立郡神社誌』)。
片上神社の由緒は明らかでないものの、大正4年(1915)に指定村社に列し、近隣の神社の合祀と再分離を経て現在に至りました。社内には白山三所権現(はくさんさんじょごんげん)の本地仏のほか菩薩形(ぼさつぎょう)・天部形(てんぶぎょう)の木造仏と大日如来坐像(いずれも平安時代後期~鎌倉時代)が安置されています。
さて、大乗仏教では人間に法を説くために現世にあらわれた釈迦如来(応身(おうじん)仏)、修行によって成った阿弥陀如来(報身(ほうじん)仏)、法そのものの大日如来(法身(ほっしん)仏)を「三身(さんじん)」として仏の在り方を説きます。万物を光で照らす大日如来は梵語を音写して魔訶毘盧遮那(まかびるしゃな)如来といい、宇宙の全ての現象と諸仏の徳が帰する最高最尊の仏に位置づけられました。
紫式部が父とともに越前国に下向してきた頃、鯖江市域に最初に成立し、摂関家の所領となっていた荘園「方上荘(かたかみのしょう)」には、山岳信仰と平安仏教の神秘的な世界が広がっていたようです。
(文化課 藤田彩)

◇平成16年度指定の市指定文化財
平等会寺山門(四脚門)附築地塀(平井町)
平等会寺慶長の燈篭(平井町)
木造大日如来坐像(南井町)
木造菩薩形立像(南井町)
木造天部形立像(南井町)
今北山古墳群・磯部古墳群・弁財天古墳群(乙坂今北町・磯部町・落井町)

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