■高齢者虐待とは
高齢者の心や身体に深い傷を負わせる、基本的な人権を侵害する、尊厳を奪うなどの行為のことです。虐待は、虐待している人にその自覚がなかったり、虐待されている人が声を出さなかったりする場合があります。市においては令和4年度に27件の相談がありました。
■これらは全て高齢者虐待です
・身体的虐待…叩く、つねる、殴る、蹴る、ベットに縛りつける など
・放棄、放任(ネグレクト)…食事や排泄の世話をしない、医療やサービスを受けさせない、劣悪な住環境 など
・心理的虐待…怒鳴る、ののしる、悪口を言う、無視する など
・経済的虐待…生活費を渡さない、年金や預貯金を無断で使う など
・性的虐待…わいせつな行為、性関係の強要 など
■高齢者虐待は誰にでも起こりうる問題です
■虐待を未然に防ぐために
高齢者のちょっとしたサインに気付き、みんなで声を掛け合い、支え合うことが虐待の防止につながります。
姿を見かけなくなったり、様子がおかしいなど気になる人がいた場合、ためらわずに連絡・相談してください。(通報者が特定されることはありません。秘密は守ります。)また、介護者である家族が心身ともに疲労し、追い詰められた結果、自覚のないままに虐待をしたり、うつ状態になることもあります。介護者である家族を責めるのではなく、家族が安心して介護に関する悩みを相談できるような地域を目指しましょう。
◇家族介護者のつどいを地域包括支援センターが開催しています
日時:12月8日(金)10:00~11:30
会場:鯖江公民館
申込先:地域包括支援センターさばえ
■成年後見制度を知っていますか?
認知症などによって判断能力が十分でない人がいろいろな契約や手続きをする際に、家庭裁判所が選んだ後見人などがお手伝いし、本人の権利や財産を守る制度のことです。経済的虐待の予防にもなります。判断能力があるうちに備える制度として任意後見制度もあります。申し立てができるのは、本人、配偶者、4親等内の親族です。詳しくはお問い合わせください。
問合先:
ふくい嶺北成年後見センター【電話】0776-28-3775
福井家庭裁判所武生支部【電話】23-0050
■高齢者の虐待や成年後見制度に関する相談・通報先
市基幹型地域包括支援センター(長寿福祉課内)【電話】53-2265
問合先:長寿福祉課
【電話】53-2265
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