紫のひかりがともす男女共同参画のみらい

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内閣府などが掲げる「女性に対する暴力をなくす運動」(11/12～25)に合わせ、男女がともに輝く社会を目指す施設「夢みらい館・さばえ」内がイメージカラーの紫にライトアップされます。同施設を運営している「夢みらいWe」代表の栗山祐子さんに、ライトアップに込めた思いや日々の取り組みなどを聞きました。

■栗山祐子(くりやまゆうこ)さん
鯖江市出身。大阪や鯖江で小学校教員として務めた後、鯖江市内の公民館で勤務。2007年から夢みらいWe会長を務める。

◇ライトアップの企画に込めた狙いを教えてください
女性に対する暴力や、配偶者らパートナーからの暴力(DV)というと、「身の周りに被害を受けている人なんていない」と思いがちではないでしょうか。でも、そうした暴力に苦しんでいる人は私たちの周りに確実にいます。
ライトアップの取り組みを通じて鯖江の皆さんにも現状を知ってほしい。また、暴力を許さないという風潮を広めていくことで実際に被害を受けている人が「相談してみよう」と一歩踏み出すきっかけになればとも願っています。

◇ほかにはどんな取り組みをしていますか
例えばテーマに合わせた映画の上映会をしているほか、昨年度からは「チャレンジ講座」も始めました。これは、市民の皆さんの資格や特技を生かした講座を開いてもらうという取り組みです。会場費はかかりませんし、チラシの印刷代も100枚まで無料です。
これまでにつまみ細工や浴衣の着付け、ダンス教室など色々な講座が催されました。人気が高いため定期講座に移行したものもあるんですよ。鯖江にはさまざな資格や特技を持った人がたくさんいます。一方で、そうした人たちの活躍の場が少ないのではないかとも感じていました。
この取り組みが、やる気のある人たちが一歩踏み出すための後押しになればと願っています。ひいては男女がともに輝く社会づくりのきっかけになればうれしいですね。

◇今後の取り組みは
能登半島地震支援の募金を兼ねた映画上映会を来年1月に計画しています。上映するのは、加賀温泉の新米女将たちによるタップダンスチームの物語を描いた最新作「レディ加賀」。当日はプロタップダンサーによるパフォーマンスも予定しています。皆さんの参加をお待ちしています。
男女共同参画の社会を推進する拠点として何ができるのか。また、皆さんにもっと身近に感じてもらえるにはどうしたらよいかを考えながら、取り組みを続けます。

■upcoming events
◇パープル・ライトアップ
「女性に対する暴力をなくす運動」のイメージカラーである紫色で施設内をライトアップします。運動に関するパネル展示もします。
日時：11月12日(火)～25日(月)
場所：夢みらい館・さばえ
※1日(金)～30日(土)に西山公園噴水のライトアップと市役所1階ホールでのパネル展示も実施します(市主催)。

◇ゆくりな映画上映会
運動に関連したテーマの映画を無料上映します。映画プロデューサーの性的暴行を告発した2人の女性記者による実話が基で、セクハラなどの被害者が声を上げる「#MeToo運動」のきっかけになりました。
日時：11月24日(日)
(1)9時半～正午
(2)14時～16時半
場所：夢みらい館・さばえ1階サロン
上映作品：SHE SAID その名を暴け(2022年製作、米国、129分)
定員：各回30人(要事前申し込み)
申込方法：電話か申込フォーム(本紙の二次元コード参照)

申込み・問合先：夢みらい館・さばえ
【電話】51-1722