市では発災直後から支援に取り組んできており、今後も被災地に対する支援を行ってまいります。
(地震関連情報は本紙13ページの二次元コードから(市ホームページ))
■避難所派遣職員レポート
防災危機管理課 主事 棟田崇仁(派遣期間1月4日~9日)
珠洲市に入ると、報道で見たどこか遠い国の出来事のような壊滅的な光景は、予想よりも遥かに大きなスケールで私の眼前に現れました。潰れて屋根だけになった家屋、タイヤがはまるほど大きく裂けた道路、元の地形を想像するのが難しいほどの土砂崩れ――。第1陣の避難所支援要員として発災から3日後に現地入りしましたが、どれも一目でこの土地に住む人々の暮らしが大きく変わってしまったことを実感するものでした。
現地の人によると、元日は帰省などで市の人口が2倍になったように感じる日だそうです。今回の地震がいかに多くの人に影響を及ぼしたのかが伺えます。発災後、日ごとに犠牲者の数は増え続け、今でも行方・安否不明者の捜索が続いています。
しかし、悲しみに暮れているだけの被災者は現地に誰一人としていませんでした。私の入った避難所では、働き盛りの大人だけでなく、還暦を過ぎた人が重い物資の運搬を手伝ったり、小学生がエコノミー症候群の予防を呼びかける張り紙を製作したりと、全員が一丸となって未曾有の災害に立ち向かっていました。着の身着のままで潰れた家から這い出し、津波から逃げ、夜は小学校の廊下で濡れた身体に段ボールを巻いて眠る。そんな想像し難い経験をしてもなお、皆がそれぞれの役割を全うしようとしていたのです。電気も水も食べ物も、携帯の電波も満足に使えない。そんな極限の状況の中での人間の強さを、私は見せつけられた気がしました。
被災地は既に動き始めています。状況が変わりゆく中で、どんな助けが求められるのかも、時間とともに変わってゆくことでしょう。被災地が元の姿を取り戻す日まで、私は何ができるか考え続けたいと思います。
■鯖江市の主な取り組み(1月16日現在)
1日~ 鯖江・丹生消防組合が緊急消防援助隊を派遣(1~3陣)
2日 加賀市への緊急援助物資(ブルーシート300枚)搬送
4日~ 避難所支援員を派遣(珠洲市、1~2陣)
8日~ 下水道管渠(かんきょ)調査支援員を派遣(中能登町、4人)
9日~ 義援金募集
16日~ 応急給水活動(七尾市、3人×2班)
■義援金募集のお知らせ
市では、義援金を募っています。被災地支援に向けた皆さんの善意をお待ちしています。
期間:2月29日(木)まで
問合先:防災危機管理課
【電話】53-2205
◇口座振込
口座名義:サバエシレイワロクネンノトハントウジシンギエンキン カイケイカンリシャ ミヤタミキオ 鯖江市令和6年能登半島地震義援金 会計管理者 宮田幹夫
金融機関:福井銀行 鯖江支店 普通6065226
手数料:
・福井銀行…受付期間中は振込手数料は無料
・福井銀行以外…振込手数料がかかります
その他:ATM利用時のご利用明細書、銀行窓口利用時の「払込金受取書」などは「控除証明書」として利用できます。
◇現金受付
場所:
(1)窓口 防災危機管理課
(2)募金箱 市役所・各地区公民館に設置
時間:平日8時半~17時15分
その他:窓口で発行される受取書は「控除証明書」として利用できます。
このほか、日本赤十字社でも義援金を募っています。
期間は12月27日(金)までです。
持ち込み・問合先:社会福祉課
【電話】53-2264
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