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鯖江でがんばる あの人の笑顔と素顔 vol.13

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福井県鯖江市

学生団体「ふくいSMILEアクティ部」 副代表 宮本真心那(まうらな)さん(17)
鯖江市在住、県立藤島高校2年。名前はインドネシア人の父からで、アラビア語で「神に愛された子」の意。将来の夢は俳優になること。

《アクティブに、福井に新風》
高校生有志が集まって昨秋に立ち上がったグループ「ふくいSMILEアクティ部」の副代表を務める。高校生ならではの感性とフットワークを生かして、これまでごみ拾い活動やパフォーマンス大会などを開催してきた。「人と人とがつながるのは刺激的。そうして生まれた熱で新しい風を起こしたい」。藤島や北陸、羽水や福井高専など学校の垣根を越えた70人超のメンバーと共に、今しかできない「部活動」に燃えている。
自身の転機となったのは中央中学校2年生の時。サッカーに明け暮れる日々の中で、9人組の音楽グループ「NiziU(ニジュー)」の楽曲と出合い、ダンスにのめり込んだ。
ちょうどその頃、母親が借りてきたミュージカル映画「The Greatest Showman」を観たことも背中を押した。「自分を表現することや、人に笑顔を届けることの楽しさに一気に目覚めた」。進学した高校では演劇部に転向し、稽古に励んでいる。
さらに、人生の分岐点とも言える出会いもあった。高校で最初に隣の席になった越前市の和田憲知(のりとも)さん(17)。好きな音楽の話や放課後に勉強をしたりする中で、互いに一つの望みを語り合うようになった。「自分たちで新しい、面白いことをしたい」。
そんなある時、無料通信アプリ「LINE」を通じて和田さんからこんなアイデアが送られてきた。「福井を活性化していくために、高校生主体の団体を立ち上げる」。読んだ瞬間に好奇心を揺さぶられた。「ぜひやろう」と二つ返事で返すと、すぐさま2人でSNSや友人づてで賛同者を広げていき、昨年11月の「創部」にこぎつけた。
活動の第1弾は鯖江市内でのごみ拾い活動(今年1月)。福井高専メンバーの一言をきっかけに実施したもので、若者の活動を応援する県の補助金も活用して必要な道具や参加賞を用意した。ごみ拾い後は自らの発案による交流会も開き、参加者同士がクイズ大会やおしゃべりの時間を楽しんだ。
若者たちが発するエネルギーに可能性を感じたのだろう。交流会後に参加者の女性が話しかけてきた。「高校生で盛り上げるイベントを、私が住んでいる地域でもぜひ企画してほしい」。和田さんやほかのメンバーにも伝えると、その2か月後には「高校生パフォーマンスフェス」として実現。音楽やダンス、漫才などの特技を披露しあうイベントを越前町の織田地区で実施した。
7月には福井市でのごみ拾いも実施したほか、秋以降はパフォーマンスフェスの発展版も計画している。目標を形にしていく熱量の源にあるのは福井が好きという気持ちだ。「若者の新しい視点や考えが合わさることでより福井を活性化していけると思う。なので、より多くの人たちにSMILEアクティ部の活動に参加してほしいし、活動を通して福井をより好きになってくれたらうれしい」。

活動の様子はInstagramでも(本紙の二次元コード参照)

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