フレイルをご存じですか。高齢になって筋力が衰えたり、認知機能や社会とのつながりなどが低下したりする状態のことを指します。鯖江ではフレイル予防を広めるために、さばえフレイル予防「指輪っかの会」が活躍中。今年度に夫婦で加入した山本重吉(じゅうきち)さん(80)・友子さん(77)に活動への思いなどを聞きました。
■「指輪っかの会」に入ったきっかけは何ですか?
夫に糖尿病のけがあったので、食生活を含めて普段から健康のことを気にかけていました。そこで、数年前から夫婦で市主催の体操教室に通うなかで誘ってもらったんです。(友子さん)
若い時は陸上や相撲などもしていて体力には自信がありましたが、後期高齢者になったあたりからフレイル予防に興味を持ち始め、一緒に講演なども聞きに行くようになりました。夫婦で呉服屋をしていましたから、今も一緒に行動しているんです。(重吉さん)
■会ではどんな活動を?
公民館などで実施しているフレイルチェックや啓発活動などをおこなっています。1年目の「新人」なので学ぶことも多く、それが良い刺激になっています。
一般的に、食事の始めは野菜を食べる「べジファースト」が勧められていますが、高齢者は魚や卵などのタンパク質を先に食べると、栄養素を効果的に採れます。そうしたポイントや工夫をこれから広めていきたいですね。(友子さん)
■今後の意気込みを
大切なのは、社会参加・食事・運動の3本柱だそうです。中でも社会参加をすることは運動も食べることも促します。女性は社交性が高いと言われますが、男性は社会参加が苦手な人が多い傾向を感じますね。
なので、私自身がそのモデルになって、男性たちの社会参加やフレイル予防を広めていけたらと思っています。(重吉さん)
■フレイルチェック!
・半年で体重が2~3kg以上減った
・訳もなく疲れたような感じがする
・筋力(握力)が低下した
・歩くスピードが遅くなった
・体を動かす機会が減った
1~2項目当てはまる→フレイル予備軍
3項目以上当てはまる→フレイル
■指わっかテスト!
(1)両手の親指と人差し指とで輪を作る
(2)利き足ではない方のふくらはぎの一番太い部分を軽く囲む。
(3)隙間ができる人は転倒や骨折などのリスク大
■養成講座、今年も!
地域で仲間とともに学び、励まし合うことがフレイル予防の大きな力になります。
令和7年度も7月に養成講座を予定しています。
問合先:長寿福祉課地域包括支援グループ
【電話】53-2265
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