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3月8日は国際女性デー

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福井県鯖江市

国際女性デーは、女性の権利や生き方などについて世界中で考えようという日です。婦人参政権を求める米国でのデモ(1908年)を起源に、国連が1975年に定めました。
日本国内に目を向けると、内閣府は「女性の数が少ない」とのイメージを持たれがちな理工系への進路選択を応援する「理工チャレンジ」(リコチャレ)を進めています。
こうした取り組みを引っ張るように、鯖江でも女性たちが理系のさまざまな分野で活躍しています。

■人に尽くせるやりがい
公立丹南病院 産婦人科医 新谷(しんたに)万智子さん(34)
石川県出身の新谷さんが医学の道を志したのは高校2年生の時でした。6歳からクラシックバレエを続け、将来の夢もバレエダンサーになることでしたが、けがで1週間ほど入院。その時に、骨にできるがん「骨肉腫」と闘う同年代の患者と知り合ったそうです。「その子と交流するなかで、人のために自分の力を尽くせる医者は尊い仕事だと思うようになったんです。医者の家系でもありませんし、進路の決定も遅かったので、そこから猛勉強しました」。浪人を経て福井大学医学部に進み、夢へと踏み出します。
県内を中心に各地の病院で勤めた後、昨年4月からは鯖江市の公立丹南病院の産婦人科で勤務。「お産に立ち会うたびに言葉では言い表せない感動を覚える」と話す新谷さんは、「生まれた赤ちゃんからもパワーをもらっており、毎日がやりがいの連続」と笑顔を見せます。
楽しいことばかりの毎日ではないと言いますが、「それでも前に進んで行く者にしか光は見つけられません。私も目の前の患者さんと真摯に向き合うことを重ねるなかで、日々のやりがいと幸せをかみしめていこうと思います」。

■国家資格「技術士」に最年少合格
会社員 小林亜海(あみ)さん(28)
市内在住で、道路やトンネルなど各種工事のコンサルタント業務を担う会社に勤める小林さん。2022年には、文部科学省が所管する国家資格「技術士」(建設部門)に県内で最年少合格しました。「合格者の平均年齢は43歳と聞いたので20代で合格できてうれしいです。1次試験は福井高専時代に合格し、今の会社で2次試験に必要な実務経験を積みました」。現在、育児休業中の小林さんは「自分が設計し、世の中に形として残るこの仕事が楽しい。復帰したらまた思いきり働きたい」と意欲を見せています。

■学ぶ楽しさ、広めたい
中央中学校数学教師 大野知紘(ちひろ)さん(33)
母親が理科教師だったこともあり、幼い頃から科学関連のイベントによく連れて行ってもらったという大野さん。「理系に関わる仕事がしたい」との思いは小学生の時からあり、高校時代に恩師と慕う数学教師との出会いにも背中を押されたことから教員を志すようになりました。
現在は3年生の担任に加えて、ソフトテニス部の顧問も。「日常には数学がたくさん使われているんです。そんな数学を身近なものとして感じてもらいたい」。まっすぐな思いを胸に、大野さんは今日も教壇に立っています。

■祖父のブドウ園を受け継ぎ、就農
宮本知弥(ちひろ)さん(27)
実家は代々続く農家で、祖父の代に始めたブドウ農園を2020年から受け継いだ宮本さん。動物が好きで、競走馬の世話をする「厩務(きゅうむ)員」になるために専門学校に通っていましたが、母親の提案を受けて転向したそうです。
現在は大小4棟のハウスで5種類のブドウを栽培しています。農薬や化学肥料に頼らない栽培を目指しており、天敵の虫を発生させないためにその生態を調べて対策を考えるなど試行錯誤の毎日。「挑戦しては失敗の連続ですが、それがやりがいでもあります」と話しています。

■関連イベント紹介

■特設ページ
各種イベントの詳細や申し込みなどは、特設ページ(本紙の二次元コード参照)をご覧ください。

期間:3月1日(土)~31日(月)
ジェンダー問題をイラストで表現した「なるほどジェンダーパネル展」や、女性活躍を推進する経営者の会である「さばえ38組」紹介など。
場所:市役所1階市民ホール、夢みらい館・さばえ

◇オレンジめがねキャンペーン
SDGs目標5のアイコンの色・オレンジとめがねをキーワードに、「ジェンダー平等の実現」の意義と重要性を国内外にPRする動画を配信します。
実施団体:市、国連の友、(一社)日本メガネ協会メガネ関連団体協議委員会、(一社)福井県眼鏡協会

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