■ノリ養殖業 杉野由紀子さん
すぎのゆきこ
オフシーズンに家族で旅行に行くことが楽しみ。実家はミカン農家。
[好きな言葉]
好きこそものの上手なれ
[みやま市にひとこと]
住み慣れているということもありますが、住みやすいまちだと思います。
結婚を機に、みやま市の特産品である「福岡有明のり」の養殖に携わるようになった杉野由紀子さん。20年以上ノリを作っている夫と二人三脚でノリの生産を行っている。
「海に出るようになって8年になります。始めたばかりの頃は、言葉や道具が分からず、力作業も多くて辛かったですが、1人ではできない作業ばかりなので、夫のサポートをしたいという思いで、これまで続けてきました」
▽時間をかけておいしいノリへ
「福岡有明のりは豊かな風味と口溶けの良さが魅力だと思います」
海水温が下がる9月からがノリのシーズン。海に立てた支柱に、ノリのタネをつけた網を張り、天候などを考慮しながら育てていく。
「ノリがずっと海の中にあると、病気の原因になってしまうので、適度に海面に上げて乾かすなど、細かい手間が必要です。去年は海水の栄養が足りなくて全体的に不作でした。自然相手の部分も多く、寒い冬に海の上での作業は大変ですが、手間をかけた分おいしいノリができると思います」
▽家族の支えを受け、船に乗り込む
体力勝負のこの仕事で、杉野さんの心を支えてくれるのは家族の存在。繁忙期は家族と過ごす時間が少ないため、オフシーズンに子どもたちと一緒に過ごせる時間が何よりのリフレッシュになるとのこと。
「シーズン中は子どもより早く家を出て、遅く帰ってくることもありますが、私たちが作ったノリを、子どもたちが『おいしか!』と言って食べてくれるので、とても励みになります。夫も『ありがとう』と言ってくれます。体が資本なので、休むときはしっかり休んで、これからも家族一丸となっておいしいノリを作りたいです」
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