■農業 北原歩成さん
きたはらふみなり
早く一人前のミカン農家になりたいです。おいしい山川みかんをぜひ食べてください。
[趣味]ゴルフ
[みやま市にひとこと]
食べ物がおいしくて、交通の便が整っていると思います。
山川町でミカン栽培に携わっている北原歩成さん。高校卒業後、就職して20年間大分県に住んでいたが、祖父の代から続くミカン農家を継ぎたいという思いから、今年の8月に地元にUターンした。「前の職場でも『山川みかん』は好評でした。地元に帰ってからは父や先輩、JAの指導員さんに教わりながらミカン栽培について勉強しています」
▽第2の人生への決断
当初は定年まで働いてからミカン農家を継ぐつもりだったという。しかし、子どもがまだ小さく、父が元気なうちに山川に戻りたいとの思いから、第2の人生をスタートする決断をした。
「自分が定年になる頃、父は90歳になります。体力的にも、イチから教わるなら早い方が良いと思いました。まだ勉強中ですが、おいしいミカンが実ったときはやりがいを感じます」
▽ミカン栽培でも進む機械化
北原さんがミカン栽培を始めて感じたことは選果作業の機械化。選果場にある機械は、今年さらに最新のものが導入され、作業がとても楽になっているとのこと。
「子どもの頃は、家で一つ一つ大きさや傷などをチェックしていましたが、今は自動的に選別してくれます。技術の進歩を感じました」
▽一人前のミカン農家を目指して
「より多くの栄養を果実に届けるための摘果や消毒の適量などが難しいですが、親から3年は作業の流れを勉強しろと言われました。まずは経験を重ねていきたいです」
JAの青年部にも所属している北原さん。就農したばかりでも仲間が温かく迎えてくれて、勉強会などにも足を運んでいる。「80歳を超えても元気に作業している先輩もいます。1日でも早く色つや、糖度が良い『山川みかん』を作れるように頑張りたいです」
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