自然環境と共存する社会を考える
11月16日、東山中学校で「清水山と私たちの暮らし」をテーマに、全校生徒を対象にワンヘルス授業が行われました。授業では、竹の生態と私たちの暮らしの関わりについて学びました。
竹を使った生活道具や春の味覚であるタケノコなど、竹は生活を豊かにする恵みをもたらしてくれます。また、女山史跡森林公園の遊歩道沿いにある竹林は、「神宿る竹林」としてオルレコースの見どころの一つとなっており、壮大な姿が見る者を圧倒する人気のスポットとなっています。
しかし、竹は成長が早いため、放っておくと広がり続けます。適正に管理されていないと、生い茂った竹林が日光を遮り、他の木々が成長することができません。また根が浅いため、土砂災害の危険にもつながります。
生徒達は、地元区長や公民館長から竹林の管理問題やイノシシなどの被害の現状を聞いた後、ふくおか森林インストラクター会の13人と清水山を散策しました。生徒達は、竹の生態や特徴について学習するとともに、竹林の適正管理と人々の暮らしが密接に結びついていることを学びました。
3年生の平嶋悠希さんは、「竹の生命力に驚きました。ワンヘルスの人間、動物、自然の共生を目指すことは簡単ではないと感じました。これからはワンヘルスをもっと意識して生活したいと思います。」と感想を述べました。
■#みやまワンヘルス
ワンヘルス宣言をされている事業者をご紹介します。
一緒にワンヘルスの輪を広げていきましょう!
▽三和屋(瀬高町下庄)
ーワンヘルス宣言事業者登録のきっかけは
SDGsの理念や環境活動に関心がありました。ワンヘルスセンターの誘致をきっかけに、人と動物と環境の健康を守る、という理念が広がることを期待しています。
ーワンヘルスの取り組みを教えてください
最近では物を修理してくれるお店が少なくなっているので、物を売るだけでなく、長く大事に使って頂くために、修理ができるお店であることを大事にしています。また、犬の散歩をしながらゴミ拾いをしています。みんなで意識すれば、もっとまちがきれいになると思います。
ー今後、どのように推進していきますか
まちをきれいにしたり、動物へ愛情を注ぐことは人への慈しみにつながると思います。マナー、信頼、癒しなど情操が育まれる、優しいまちづくりをしていきたいです。
▽江の浦海苔本舗(高田町徳島)
ーワンヘルス宣言事業者登録のきっかけは
有明海の美味しい海苔を食卓に届けるために、海苔漁師から販売の仕事をするようになりました。地元の海の幸を届ける仕事も、ワンヘルスに通じると伺いました。
ーワンヘルスの取り組みを教えてください
「安ければいい」のではなく、本当の味を知ってもらうため、地元の漁師が心を込めて作った海苔を、地元で適正な値段で販売しています。そのために、有明海や県産海苔の魅力を知っていただく活動をしています。
ー今後、どのように推進していきますか
若い人への食育が大事だと思います。そのために、海苔ができる工程や味付け、調理などを体験できるワークショップを考えています。体験設備を整え、地元を盛り上げる一助になりたいです。
問合せ:企画振興課 ワンヘルス総合推進室
【電話】88-9754
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