■保育士
稗田大智(ひえだだいち)さん
瀬高町出身。幼い頃から通っていた伯父のお寺で、保育士兼僧侶として奮闘している。
[好きな言葉]
「現状維持は衰退のはじまり」過去にとらわれず、チャレンジし、前に進むことを大切にしています。
年中・年長組を担当する保育士として、12人の子どもたちの保育にあたる稗田さん。ピアノを弾いて歌の練習をしたり、送迎バスの運転をしたりしている。
◇子どもたちの姿を発信
園では、自然の中で生き生き過ごしてほしいという思いから、田植えやたけのこ掘り、川遊びや雪遊びなど、自然との関わりを大事にしているという。その中で、子どもたちのありのままの姿を多くの人に見てほしいと思い、稗田さんは6年前にSNSの発信を始めた。
「当初は不安だという保護者の声もありましたが、今ではおじいちゃんおばあちゃんたちからも『○〇見たよー』などと声をかけていただきます。写真だからこそ伝わるものがあると思うので、喜んでいただき、始めてよかったなと思います。」
◇繋がる輪
保育士の傍ら、僧侶としてのお勤めもしている稗田さん。また、地域との更なる関わりを求めて、消防団にも加入した。
「団では、他業種の方や他地域の方とも知り合うことができ、自分自身のコミュニティが広がりました。また、自分を知ってもらうことが園を知ってもらうことにも繋がったので、入団してよかったと思います。」
◇地域に愛されるコミュニティの場へ
地域には一人暮らしの人も多く、お参りで訪問した際には楽しそうに話してくれるという。
「子どもも大人も、人との関わりが少なくなってきていますが、会って話してこその楽しさや信頼関係があると思います。そこで、集えるきっかけを作りたいと思い、3年前からはお寺でのイベントも始めました。近寄りがたいと思われがちな場所ですが、誰もが気軽に立ち寄れる地域コミュニティの場にできるよう、これからも頑張っていきたいと思います。」
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