■塗装業
松尾進矢(まつおしんや)さん
山川町出身。好きな言葉は「十人十色」。商工会青年部、消防団としても活躍している。
[今後やりたいこと]
「アート×建設資材」。日本特有のもので作品を創って、海外の人にも見てもらいたいです。
M’s paint(エムズペイント)として、塗装・ハンドメイド・イラスト業を行う松尾さん。塗装業を始めてから今年で20年目を迎える。
◇身近にあった「つくる」こと
塗装業をしていた叔父と父。塗料を混ぜて「色を創る」二人の姿を、松尾さんは幼い頃から近くで見ていた。それを見ては真似したり、プラモデルを作って塗装したりして遊んでいた。また、物作りが好きで、竹でスプーンを作ったり、落ちている木を拾ってきてはイカダや秘密基地を作ったりしていた。
「失敗はつきものでしたが、成功するまで続けるのが楽しかったです。」
高校卒業後は、叔父の会社に就職。叔父と父からの修行を経て、25歳で独立した。独立前からの知り合いや顧客との繋がりもあり、口コミだけで仕事の依頼がきていたが、コロナ禍を機に減っていった。そんな中、新たなステップとして始めたのが「アート」だった。
◇子どもたちに、もっと「自由」な環境を
塗装業の宣伝のために始めたアートだったが、「正解がなく自由に作れる」ことに、今では魅了されていると話す。
「近年は、ルールや規制が増え、子どもたちの自由も減ってきている気がします。そんな子どもたちに、アートを通して自由を実感してほしいと思い、子ども向けの体験教室を積極的に行っています。子どもたちがいろんなことに興味を持てる環境を作りたい、それが自分に教えることができないものだったら、教えられる人に繋げてあげたいと思っています。さまざまな人に色を塗ることや創ることを身近に感じてもらい、それをきっかけに塗装業にも興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。」
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