■農業
有川貴博(ありかわたかひろ)さん
熊本県出身。趣味は食べ歩き。
[みやま市にひとこと]
移住も農業も飛び込みでしたが、皆さん快く受け入れてくれました。すれ違った子どもたちが積極的に挨拶してくれることや、若者と高齢者の関係性がいいなと思います。
電動工具メーカーに23年間勤めてきた有川さん。妻の地元である山川町に移住し、義理の両親が行う農作業を手伝う中で農業の面白さを知った。
◇支え合いの農業
農業は個人や家族でやるものというイメージだったが、実際に始めてみると、近所の農家や農協、普及指導センターなどいろいろな人が相談に乗ってくれ、壁にぶつかれば一緒に乗り越えようとしてくれた。「山川みかん」というブランドをみんなで繁栄させていこうという気概が感じられ、農業に対するイメージが変わったと話す。
「農業とは無縁の人生でしたが、多くの人に支えられ、前向きに楽しく働くことができています。」
◇ブランドを守り継ぐ
就農して3年目になる今、大きな目標が二つあるという。
一つは、収量を増やすこと。就農するまでは山川みかんの存在すら知らなかったが、作るようになってからそのおいしさを知り、地元の友人や全国各地の元同僚に送ると、必ずおかわりと言われる程の好評。農家の人口が減る中で多くの消費者に届けるためには、個人での収量を上げなければならないと奮闘しているそうだ。これまで守り継がれてきたブランドを、先輩たちの思いと共に引き継いでいきたいと語った。
もう一つは、みやま市で働きたい人の働き口のひとつになれるよう、農園の拡大や、働く環境の整備を行っていきたいと話した。
「私は、目標を言葉にしながら、計画的に仕事をすることを心がけています。何歳になっても、学び続けることは自分の成長に繋がるので、今後も勉強会や交流会などには積極的に参加し、日々の仕事に生かしていきたいと思います。」
<この記事についてアンケートにご協力ください。>