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みやまに生きる人(ひと) vol.165

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福岡県みやま市

■農業 池田武(いけだたけし)さん
高田町出身。消防団所属。好きな言葉は「報われない努力はあるけど、無駄な努力はない」
[みやま市にひとこと]
生まれも育ちもみやま市です。愛着あるこの街に、若い人たちが戻ってきてくれること、移住してきてくれることを期待しています。

金網製造の工場で働いていた池田さんは4年前に就農し、現在、妻と妻の両親の4人でイチゴを栽培している。

◇30歳をきっかけに就農
もともと農業とは無縁だったが、妻の実家が農家であることから興味を持ち始めた。そして30歳を節目に就農を決意し、今はイチゴを約32アール、米を約80アール栽培している。
「知識も経験もない中で始めました。地域ならではのやり方などもあるため、師匠である父に教えてもらいながら学んでいます。また、JAいちご部会青年部での勉強会や意見交換などで視野を広げながら、さまざまな知識を取り入れるようにしています。」

◇子どもと過ごす日常に感じる幸せ
2人の子どもをもつ池田さんは、就農したことで時間の融通が利くようになり、子どもたちと過ごす時間が増えたという。一緒に散歩をしたり、保育園のお迎えに行ったりする時間ができたことが嬉しいと話す。
「子どもたちもイチゴが大好きで、おいしいおいしいと言って食べてくれます。自宅の隣に作業場があり、パック詰めをしていると『行ってきます!』と聞こえてきます。そして、毎朝のように『イチゴちょうだい!』と作業場にやってきます。この笑顔が私の元気の源です。」

◇真の後継者になるために
名前は継承したものの、実質の経営はまだ父がしていると話す池田さん。父が持つ知識や技術を早く継承し、不測の事態が起きても自分で考えて動ける「真の後継者」になることが目標だそうだ。
「前職とは違う体力的な辛さや、毎年変化する環境に対応していく大変さがありますが、とにかく経験を積むしかないと思っています。任せても大丈夫だと思ってもらえるよう、ひとつずつ地道に頑張っていきます。」

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