令和4年度の一般・特別・公営企業会計の決算議案は、10月18日に会期末を迎えた市議会で認定されました。決算状況と主な取り組みを報告します。
《歳入》
総額:1,466億447万円
《歳出》
総額:1,453億3,772万円
■一般会計
◆課題に速やかに対応
令和4年度は、近年続く大雨災害から市民の暮らしを守るための防災・減災対策やウィズコロナ・アフターコロナ社会を見据えたまちづくりに重点的に取り組みました。一方で、新型コロナの影響が続く中、物価高騰が追い打ちをかけ、市民生活や事業活動にとって厳しい状況が続きました。こうした状況に速やかに対応するため、7回の補正予算を編成しました。
一般会計の歳入は、1466億447万円で令和3年度から約112億円、7.1%の減少。歳出は、1453億3772万円で、約113億円、7.2%の減少となりました。歳入歳出ともに減少に転じたのは、新型コロナの影響を受けた子育て世帯や事業者への支援が前年度までにピークを越えたためです。歳入から歳出を差し引くと12億6675万円で、令和5年度への繰り越しを除いた実質収支は、8億6969万円のプラスになりました。
◆市債・基金の残高
市債の残高は約1313億円で、前年度より約61億円減少しました。新たな借り入れが減少するとともに、過去に借り入れた市債の返済が進んだためです。
家庭の預貯金に当たる基金残高は、令和4年度末で約234億円。ふるさと久留米応援基金に積立を行ったこともあり、前年度から約12億円増加しました。
問い合わせ先:財政課
【電話】0942-30-9117
【FAX】0942-30-9703
■重点施策と主な事業
◆防災・減災対策
◇市街地浸水対策、河川排水路等改良・補修、防災重点ため池対策など(一般会計分) 17億2,797万円
国や県などと連携し、市街地の浸水対策や河川の改修、農業用ため池のしゅんせつなどを実施
◇協働による治水対策の推進 3,879万円
市民・地域・企業・行政が連携した、田んぼダム促進など、浸水対策のための取り組み
◆感染症対策と物価高騰対策
◇物価高騰対策等に関する給付 35億8,676万円
物価高騰の影響を受けた子育て世帯や住民税非課税世帯を支援
◇新型コロナウイルスワクチン接種事業 17億3,301万円
◇学校・保育所等給食支援 2億5,922万円
食材費等高騰の影響を受けた給食費の一部を支援
◆安心・安全のまち
◇公園長寿命化 5,589万円
◆活力のあるまち
◇中環状道路整備 3億7,185万円
十三部とゆめタウン間の整備。令和5年3月開通
◇四季のイベント振興・まちなか賑(にぎ)わい創造 1億3,707万円
まちの元気回復のために、感染症対策と両立したイベント・祭りの開催を支援
◆活き活き生活・活躍できる共生のまち
◇教育ICT活用 2億6,830万円
◇市民スポーツ推進 1,859万円
スポーツに親しむ機会の充実を図る取り組み
◆デジタル化の推進
◇行政手続き等におけるデジタル化推進 1億9,748万円
◇キャッシュレス決済導入 363万円
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