若者のひきこもりや不登校の相談が増加傾向にあります。若者相談窓口「みらくる」で本人や家族からの相談に乗っている石井潤さんに取り組みについて聞きました。
■時には訪問相談も
「みらくる」は、中学校卒業後から39歳までの人たちの総合相談窓口です。家族や友人などからの相談も受け付けます。開設した令和4年からの相談件数は延べ1423件(令和5年11月末時点)。内容は将来の不安、不登校、生活困窮などさまざまです。訪問したり他の機関と連携したりしながら、支援を行います。ひきこもっている子どもが心配という家族からの相談があった時は、何度も家に訪問。ドア越しに声を掛けたり、手紙を置いて帰ったりすることもありました。徐々に直接会ってもらえるようになって、「このままではいけないと思っているけど、何をしていいか分からない」と悩みについて話し合うことができました。少しずつできることを増やしていき、一人で外出できた時は、私たち相談員もとてもうれしかったです。
■本人に合わせた対応を心掛け
窓口に寄せられる若者の悩みは、さまざまな問題が複雑に絡み合っていることが多くあります。私たちは本人と話し、抱える問題や生活環境などを直接聞き取り、一人一人に合わせた対応を心掛けています。どんな悩みでも一人で抱え込まず、まずは相談してもらいたいと思います。
◇みらくる相談専用ダイヤル
【電話】0120-369656
【FAX】0942-34-9001
■動画で学ぶ「今、若者に必要なこと」
8月25日、えーるピア久留米で若者を取り巻く現状や明るく前向きに生きていくためには何が必要か、悩みを抱えた若者への接し方などについて講演会を行いました。2人の講演の様子を市公式YouTube(ユーチューブ)で配信中です。
◇「将来を自分流で考える、今若者に必要なこと」
中村路子さん(umau.(ウマウ)副代表)
◇「居場所のない青少年の声から見える、今若者に必要なこと」
大西良さん(筑紫女学園大学准教授・保健福祉学博士)
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問い合わせ先:青少年育成課
【電話】0942-35-3806
【FAX】0942-34-9001
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