国は、9月10日の「世界自殺予防デー」から始まる1週間を「自殺予防週間」と定めています。自殺の多くは追い込まれた末の死で、防ぐことができる社会的な問題と言われています。市は「いのち支え合うまちくるめ」を基本理念に、第2期自殺対策計画を策定。自殺対策の取り組みを進めています。
■一人一人ができることから
悩んでいる人のサインに気づき、声をかけて話を聞き、必要な支援につなげて見守る人を「ゲートキーパー」と呼びます。特別な資格は必要ありません。寄り添ってくれる人が身近にいることで悩んでいる人は安心できます。悩みに気づくポイントや話の聴き方などを紹介します。
◇気づき
元気そうに見える人でも病気や生活苦、育児・介護、身近な人との死別体験など、悩みを抱え込んでいるかもしれません。眠れていない、食欲がない、口数が少なくなったなど、まずはいつもと違う様子に気づくことが大切です
◇声かけ
特別な言葉はいりません。「悩みがあれば話してね」、「元気がないけれど大丈夫かな」など、普段と同じように声をかけましょう
◇話を聴く
悩みなどを人に話すのは簡単ではありません。相手の気持ちに寄り添い、最後まで話を聴いてみましょう。話題をそらしたり、気持ちを否定したり、安易に励ましたりするのは逆効果です
◇つなぐ
必要であれば専門機関への相談をすすめましょう。相手の意志を尊重し、安心して受診や相談ができるようにすることが大切。付き添いなども本人にとって勇気につながります
◇見守り
体や心の状態がすぐに改善しない場合もあります。「いつでも相談してね」と寄り添うことは、相手にとって心の支えにつながります
■専門家への相談も
市は、精神科医や保健師などが対応する「こころの健康相談」を行っています。匿名での相談も可能。個人の秘密は守られます。安心して相談してください
■職員が出向いて説明
心の健康づくりや、適正飲酒、ゲートキーパーの役割や心持ちについて学ぶ出前講座を実施しています。詳しくは問い合わせ先に連絡してください
問い合わせ先:保健予防課
【電話】0942-30-9728
【FAX】0942-30-9833
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