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健康だより

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福岡県八女市

■健康コラム 高血圧を予防する生活を心がけましょう
毎年5月17日は「高血圧の日」です。これは、高血圧についての理解を深め、日常的な血圧測定や健診受診を促し、高血圧による病気のリスクを減らすために、日本高血圧学会と日本高血圧協会が制定しました。
高血圧は自覚症状がほとんどなく、気づきにくい病気です。そのまま放置してしまうと、ある日突然心筋梗塞や脳卒中などの病気を引き起こし、死に至ることもあり、サイレント・キラーとも呼ばれています。

○血圧とは
血圧:心臓から送り出された血液が血管の内壁を押す力
血液:酸素や栄養を全身に届ける役割を担う
最高血圧(収縮期血圧):血液を送り出すために、心臓が収縮したときに血管に強い圧力がかかっている状態の値
最低血圧(拡張期血圧):次に送り出す血液をためこむため、心臓が拡張している状態の値
高血圧を放置すると、血管に強い圧力がかかり続け、それに耐えるため血管が固く厚くなり、次第に弾力を失います。そのため、血管内が傷つきやすくなり、さらにそこに悪玉コレステロール等がたまると、血管の内腔は狭くなり動脈硬化のリスクが高まります。

○高血圧の基準って
血圧は常に一定ではありません。そのため、日本高血圧学会による高血圧の基準は、家庭で測定した血圧(家庭血圧)と病院等で測定した血圧(診察室血圧)それぞれで基準を設けています。高血圧予防には、自分の血圧を知ることが大変重要です。朝や夜など、決まった時間に同じ姿勢をとり、リラックスした状態で測定しましょう。

[血圧の基準値]

参考)日本高血圧学会家庭血圧測定ガイドライン

○高血圧を予防するためのポイント
(1)減塩
1日の塩分摂取量の目安は、男性は1日7・5g未満、女性は6・5g未満、高血圧の人は6g未満です。減塩食品の活用や調理の方法を工夫し、高血圧予防に取り組みましょう。
(2)運動・適正な体重管理
ウオーキングやジョギングなどの有酸素運動がお勧めです。ややきつい程度の運動を毎日30分以上行うことで、収縮期血圧で4mmHg程度、拡張期血圧で2mmHg程度の低下が期待できることが分かっています。
(3)十分な休養、ストレスをためない
心理的・社会的ストレス、不十分な睡眠や便秘に伴ういきみは、血圧上昇をきたす可能性があります。自分なりのリラクゼーションを見つけて実践しましょう。
(4)禁煙
タバコ1本で上下の血圧とも10~20mmHg上昇し、15分ほど高い状態が続きます。禁煙は予防の1つとして重要です。
(5)節酒
過度の飲酒習慣は高血圧を招くため、この表を目安として楽しみましょう。

[1日の目安]
ビール:中瓶1本 500ml
ワイン:グラス2杯 240ml
日本酒:1合 180ml
焼酎(25度):1合 180ml
ウイスキー:1杯 60ml
※代謝能の低い女性、高齢者はこれらの半量が目安

血圧の変化には、生活習慣が大きく関係します。生活習慣を振り返り、高血圧を予防する生活を心がけ、血圧を測る習慣を持つことが大切です。また、市では保健師や管理栄養士による無料の健康相談も行っています。ぜひご利用ください。

問合せ:健康推進課保健指導係
【電話】23・1352

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