11月15日をもって退任いたします。
平成20年11月に市長に就任し、4期16年にわたり、各地域の特色や歴史文化等を守り、次世代に引き継いでいくことを念頭に、八女市のまちづくりに邁進してまいりました。これもひとえに市民の皆さまのご理解とご協力の賜物であると心から感謝を申し上げます。
振り返りますと、平成22年2月の市町村合併により、本市は県内第2位の広大な面積を有する自治体となりました。市民の皆さまには、合併による変化等への不安があるのではと考え、各地域で開催される行事やイベントにできる限り参加させていただき、それぞれで抱えておられる思いやご意見を聞かせていただくことに努めました。
様々な課題に取り組んでいる中、平成24年7月に発生した九州北部豪雨災害は、尊い人命を奪うなど、本市に甚大な被害を及ぼしました。被災当初から県・国に対し支援の働きかけを行い、関係団体の皆さまの昼夜を問わぬ献身的な復旧作業はもとより、全国から寄せられた心温まるご支援、何よりも被災された皆さまの懸命な努力と市民の皆さまの一体となった取り組みにより、平成30年度には災害からの復旧・復興を成し遂げることができました。
市民一人一人が絆を大切にし故郷に誇りを持てるまちづくりに取り組み、未来の子どもたちに繋ぎ紡いでいくことが何よりも大切であると考え、八女市総合計画に掲げる「ふるさとの恵みと誇りを未来につなぐ安心と成長のまち 八女」の実現に向け、今日まで、子育て、教育、文化・観光の振興、健康・福祉の増進、企業誘致等、16年にわたり市発展のため尽力させていただきました。
市職員とともに知恵を出しあい、国からの交付金、補助金等を最大限活用できる事業検討を行い、極力、市の財政負担を減らすことで、多くの事業を実施することができました。長年の懸案事項であった、老朽化した市庁舎の建て替えについても、事業に着手し、今年2月に新庁舎を完成するにいたりました。
任期最後となる今年度には市制施行70周年・合併15周年を迎え、6月に開催しました記念式典では、これまでの日々を振り返り、万感胸に迫るものがございました。
最後に、自然豊かな風景と文化、歴史的価値が非常に多く残るこの八女市には、大都市では味わえない魅力があります。本市が市民の皆さまとの強い絆により、これからも明るい未来に向かって一歩ずつ歩み続けていくことを確信いたしております。これまで応援していただいた市民の皆さまに感謝を申し上げ、市長として最後の挨拶といたします。これまで本当にありがとうございました。
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