2月1日を「201」として「フ(2)レ(0)イ(1)ル」の日として制定しています。この記念日を通してフレイルの概念、予防の重要性を多くの人に認識してもらい、健康長寿社会の実現を図ることが目的です。
■「フレイル」とは
年齢を重ねるにつれて心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態を「フレイル」と言います。多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て、要介護状態に陥ると考えられています。フレイルの兆候を早期に発見して日常生活を見直すなどの正しい対処をすれば、進行を抑制したり、健康な状態に戻したりすることができます。
■健康寿命を目指す3つの心得
毎日いきいきと健康的な生活を送っていくためには「運動をすること・しっかり噛んで、しっかり食べること・社会参加をすること」を実施することが大切です。
■オーラルフレイルを予防しよう
新型コロナウイルスの影響でマスクを着用している時間が多くなったことや、話す機会が減ることで口の周りの筋肉を動かさなくなり、筋肉が衰えることで「オーラルフレイル」につながる恐れがあります。
「オーラルフレイル」とは、口の機能が低下した状態で、フレイルの1種です。オーラルフレイルになると食事の摂取量が減って低栄養状態になり筋力が衰え、外出するのがおっくうになります。このような悪循環になると、運動機能が衰えるだけではなく認知機能が低下して、やがて要介護状態になってしまうリスクが高まります。オーラルフレイルを予防して噛む力や飲み込む力を鍛えるために、こまめに口周りの筋肉を動かす習慣をつけましょう。
■パタカラ体操で口の筋肉を鍛えよう
「パタカラ体操」は「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発音することで誤嚥を防ぎ、食べたり飲み込んだりする機能を鍛える代表的な体操の一つです。
[パ]:口を閉じる力で食べ物を口からこぼさないよう、唇を閉めるために働く筋肉を使います。
[タ]:押しつぶす力で食べ物を押しつぶして飲み込むときに働く筋肉を使います。
[カ]:誤嚥せずに飲み込む力で食べ物を飲み込むときに誤って気管に入らないよう、のどの奥を閉じるために働く筋肉を使います。
[ラ]:まとめる(丸める)力で食べ物を飲み込みやすくまとめるときに働く筋肉を使います。
「パタカラ体操」の方法は、まず「パタカラ、パタカラ…」や「パパパ…」「タタタ…」と連続で発音する。また「パ・タ・カ・ラ」を含む単語や文を発音します。「パタカラ体操」を効果的に行うためには、少しずつでも毎日続けることが大切です。
また、歯を失う最大の原因である歯周病は歯周病菌によって引き起こされる感染症です。歯を失うことになれば、食生活の質の低下を招きます。そのため、毎日の歯磨きの実施や定期的に歯科健診を受診し、口のクリーニングを行うことも重要です。
問合せ:介護長寿課地域包括支援係
【電話】24・9466
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