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【シリーズ】南北朝・菊池一族歴史街道(6)

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福岡県八女市

■うきは市
うきは市指定文化財(史跡)の正平塔(しょうへいとう)は、うきは市吉井町千年(ちとせ)の小おえ江の集落の中、北きたしんかわ新川沿いの閑静な田畑の中にある石塔です。この塔が建てられたのは正平18年(1363)、中世の南北朝時代のことです。南北朝時代までさかのぼる石塔は福岡県下でみても非常に古く貴重な石造物です。
この塔を建立した調衆(しらべしゅう)一門は、黒木助能(すけよし)を始祖とする星野、黒木、川崎の三氏の総称で、なかでも星野氏は、耳納山の複数の山城を拠点として吉井周辺を支配していました。
南北朝の戦乱時には、肥後の菊池氏と征西将軍懐良(かねなが)親王を奉じて南朝に尽くしました。北朝の武家側とは幾度も戦い、多くの生命が失われました。正平14年(1359)の大原(おおはら)合戦(筑後川の戦い)では、両軍最大の激戦で双方とも多数の戦没者が出ました。これらの戦いで散華(さんげ)した両軍将士の霊を供養するためこの塔が建立されました。(うきは市指定文化財より)

問合せ:
うきは市生涯学習課【電話】0943・75・3343
八女市文化振興課文化振興係【電話】23・1982

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