まちのわだいTOPICS(1)

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■ダニエル・建・イノウエ氏の功績をたたえて
令和6年4月、上陽町にダニエルイノウエミュージアムがオープンしました。
同施設は、平成13年に建設された「ほたると石橋の館」を大規模改修し、リニューアルした施設です。旧施設は、上陽町における観光やイベントの中核施設としての役割を担ってきましが、建設から20年以上が経過し、施設の老朽化や多様化する顧客ニーズに対応することが課題となっていました。市では、上陽町にルーツをもつダニエル・建・イノウエ氏を顕彰する事業に取り組んでおり、2021年には「ホタルと石橋の里公園」にイノウエ氏の胸像を建立しています。また、同公園には、上陽町がイノウエ氏のルーツの地であることから2015年にハナミズキイニシアティブに選定され、日米友好の証として贈られたハナミズキ30本が植樹されています。今回、施設の大規模改修を行い、上陽町とイノウエ氏とのつながりを紹介するとともに、ハワイを感じることのできる観光交流施設として生まれ変わりました。
新施設には、イノウエ氏の資料展示をはじめ、VRシアター、多目的レンタルスタジオ、カフェ、ショップを備え、清流星野川や緑豊かな山、季節の花々などの豊かな自然に囲まれ、上陽町の観光交流拠点として、ゆっくりと過ごすことのできる施設となっています。
資料展示コーナーでは、上陽町にルーツを持つイノウエ氏が、日米両国において政治・文化面で果たした多岐にわたる功績を後世に伝え、故郷の誇りとするために、常設展示として勲一等旭日大綬章をはじめ、愛用していた文具や衣服を展示しています。また、生涯年表や戦時中のエピソードを紹介したコミックなどのパネル展示や、動画や写真を常時放映し、イノウエ氏の生涯を読み取ることのできるコーナーとなっています。
カフェでは地域食材とハワイアンフードを融合したメニューの提供や、ショップで特産品やオリジナル商品の販売がありますので、多世代でさまざまな過ごし方を楽しむことができます。

《ダニエル・建・イノウエ経歴紹介》
1924(大正13)年9月7日アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル生まれ。
日系2世(祖父、父が現八女市上陽町出身)。ハワイ大学在学中、太平洋戦争が勃発し、日系人部隊「第442連隊戦闘団」に配属され、右腕を失う。
1962(昭和37)年ハワイ州から連邦上院議員に初当選。
2010(平成22)年上院議員最古参で上院仮議長となり、米国史上初めてのアジア系米国人で最高位の地位に就いた。日本政府からは、1999(平成11)年「勲一等旭日大綬章」、2011(平成23)年「桐花大綬章」を受章。生涯を通し、数々の勲章を受章した。
2012(平成24)年12月17日永眠(88歳)。

■出来は上々、新茶の初入札会
4月17日(水)、JA全農ふくれん茶取引センターで令和6年度新茶の初入札会が行われ、県内の茶商や卸業者など27社が参加しました。参加した茶商らは、外観・水色・香り・味を基準に、出品された茶葉を吟味し入札を行いました。今年の初入札会は、158点、
4,434.5kgが出品され、最高値は1kg当たり10万円の値が付き、平均価格は7,345円となり、香りが良く、甘くてすっきりした新茶が取り引きされました。

■福岡の八女茶発祥の地で献茶祭
茶業関係者や県知事など約100人が参加し、5月2日(木)第61回献茶祭が黒木町笠原の霊巌寺で行われました。八女茶は室町時代、霊巌寺を建立した栄林周瑞禅師が中国から持ち帰った茶の種子を、鹿子尾村(現在の笠原地区)の庄屋、松尾太郎五郎久家に与え、栽培や製茶法を伝えたのが始まりとされています。三田村市長は「昨年度は八女茶発祥600年という大きな節目を迎え、全国茶品評会玉露の部では23年連続となる産地賞を受賞しました。昨年施行しました八女茶でまちづくり条例に基づき、八女茶の伝統と産業を守り、100年先も続く八女茶づくりに取り組みを進めていきます」とあいさつしました。

■できたての新茶をどうぞ
第9回目の八女新茶まつり(同実行委員会主催)が、5月4日(祝)、べんがら村で行われました。晴天に恵まれ、会場には市内の茶業者や飲食店23店舗が並びました。また、絣の着物をまとった茶娘の皆さんが来場者に新茶を振る舞い、出来たてのおいしい新茶を味わってもらいました。その他、さまざまなステージイベントや、マルシェ、八女茶娘クイーンコンテストなども行われ、会場は大いに賑わいました。

■お茶を知り、体験する
5月3日(祝)～5日(祝)の3日間、星野村茶の文化館で新茶フェアが行われました。会場では八女の新茶販売のほか、自分の手で揉んで作る釜炒り茶の体験や、抹茶ひき体験、闘茶会などが行われました。釜炒り茶体験者は出来上がったお茶を手に嬉しそうな様子でした。