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市長コラム113

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福岡県八女市

■「平和への祈り」

8月6日(火)、星のふるさと公園平和の広場で「八女市平和祈念式典」を行いました。昭和20年8月6日、広島に人類史上初めて原子爆弾が投下され、尊い命が一瞬のうちに奪われました。広島を焦土と化したその火が、遠く離れた星野村で今も燃え続けています。
この火は星野村で生まれ育った故山本達雄氏によって広島から持ち帰られ、原爆犠牲者の供養の火として23年間、ご家族とともに守り灯されてきました。その意志は平和への願いとともに、昭和43年に星野村へ、平成22年には八女市へと引き継がれ、現在も平和の広場にある平和の塔に灯されています。この平和の火は全国の17団体へと分火されており、平和運動の灯火として、全国各地で灯されています。
国際社会においては、ロシアによるウクライナ侵攻は長期化し、中東情勢は予断を許さず、尊い命が失われています。核兵器の使用を示唆した威嚇で緊張が高まり、核抑止力への依存を強める動きが見られるなど、核兵器を巡る情勢は厳しさを増しています。
このような時であるからこそ、改めて、戦争の悲惨さと平和の尊さを深く心に刻み、その記憶を風化させることなく次の世代へ継承していくこと、そして次の世代を担う子どもたちが夢と希望をもって未来を切り開いていける社会の実現が私たちの使命であり、恒久平和の実現に向け努力し続けていくうえで重要であると考えます。これからも平和事業を積極的に推進し、平和で穏やかな地域社会の実現を目指すとともに、平和の火を八女市民の平和祈願のシンボルとして、これからも永遠に灯し続けてまいります。

三田村統之

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