■知っていますか?慢性腎臓病(CKD)【シリーズ(1)】
慢性腎臓病(CKD※)は、腎臓の機能が徐々に低下していく病気です。自覚症状がないまま進行し、人工透析や腎移植が必要になることや、脳卒中や心筋梗塞を発症させることがあります。近年、患者数は増加し続けており、日本では7~8人に1人(約1,480 万人)がCKDと言われています。
毎年3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」です。腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みをしています。この機会にCKDについて一緒に考えてみましょう。
※Chronic(慢性的な)Kidney Disease(腎臓病)の略。
◆POINT CKDとは?
(1)たんぱく尿が出ている(尿検査)
(2)糸球体ろ過量(GFR)が60ml/分/1.73平方メートル未満(血液検査)
(1)・(2)のいずれか、または両方が3か月以上続く状態
▽腎臓のはたらき
腎臓は、腰のあたりに左右2つあり、とても大事な仕事をしています。
・血液をろ過し、老廃物を尿として排出する
・体の水分や塩分のバランスを調整する(血圧の調整)
・ホルモンを分泌して、血圧や赤血球の量を調節する
・ビタミンDを活性化させ、丈夫な骨をつくる
▽CKDの症状
むくみ
貧血
倦怠感
息切れ
夜間頻尿
◆POINT 予防するために
腎臓を守っていくためには、定期的に健診を受けて早期発見し、治療を行うことで進行を抑えることが大切です。年に1回は健診を受け、再検査が必要な時は受診しましょう。
▽こんな時にはかかりつけ医や腎臓専門医へ相談を
・尿たんぱく:0.5g/Cr以上または尿たんぱく1+以上
・尿蛋白(±)以上かつ尿潜血(1+)以上
・GFR:60未満(40歳未満)、45未満(40歳以上)
次回は生活習慣病とCKDの関係についてくわしく紹介します。
問い合わせ:健康推進課保健指導係
【電話】23-1352
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