文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 悪質な手口にご用心! 「オレオレ詐欺」だけではない ニセ電話詐欺にご注意を!(1)

1/35

福岡県北九州市

福岡県警の発表によると、令和4年に県内で発生した「ニセ電話詐欺(特殊詐欺)」の被害額は、約9億2千万円、被害者の約8割が65歳以上の高齢者でした。「私は大丈夫」「私はだまされない」と思っていても、相手は言葉巧みに近づきお金を奪おうとします。被害を防ぐために家族や友人、近所の人などと、ニセ電話詐欺の手口や対策について話し合い、いつでも相談できるように日ごろからコミュニケーションをとっておきましょう。

■手口1
区役所など公的機関のフリをして…
「保険料の還付金がある」と電話があった。その後、銀行のコールセンターを名乗る男から電話があり、近くのATM(現金自動預払機)に行くよう指示された。

■手口2
電話会社などのセキュリティ協会のフリをして…
スマートフォンのショートメッセージサービスに「未納料金がある」と通知があった。記載されている番号に電話をかけると、「訴訟を起こされている。損害金を支払う必要がある」と言われた。

■手口3
デパートや銀行のフリをして…
いつも利用しているデパートから「カードが不正に使用されている。使用を止めるため、全国銀行協会の職員が伺うので指示に従って」と言われた。

■ニセ電話詐欺にだまされないために
▽知らない電話番号には出ない
▽お金の話が出たら、電話を切る
▽電話で個人情報(資産)を教えない
▽防犯機能を備えた電話機を使う
▽自宅にいるときでも「留守番電話機能」にしておく
▽不審な電話やメールを受けたらまずは警察や身近な人に相談する
「アポ電」に注意! ニセ電話詐欺や強盗をする前に、役所や金融機関、警察官などを装って、言葉巧みに家にいくらお金があるのか、いつ家にいるのかなどを聞き出そうとする電話のことです。

不安を感じたら、まずは相談を
最寄りの警察署か
警察相談専用【電話】#9110へ

■被害者の8割が高齢者! 電話での「お金の話」はすべて詐欺
小倉北警察署防犯係
警部補 片岡 卓也さん
ニセ電話詐欺の8割は固定電話の被害であり、被害者の8割は高齢者です。電話での「お金の話」はすべて詐欺。きっぱり断ることが基本です。しかし、いざ電話を受けたら、気が動転して犯人の誘いに乗ってしまうこともあります。いますぐ実行できる対策は、留守番電話にしておくことです。自動通話録音機能などが付いた電話機や、家族で合言葉を決めておくことも効果的です。また、不審な電話を受けても慌てず、必ず折り返す習慣をつけましょう。
北九州エリアのニセ電話詐欺の被害は、件数・被害金額とも増加傾向にあります。一時期、減少していた「オレオレ詐欺」も再び増えてきています。手口も巧妙化し、パソコンにニセの警告文を出して電子マネーをだまし取る新たな手口も現れています。また、SNS上の怪しげなアルバイト募集にも要注意です。特殊詐欺の「受け子」や「出し子」の闇バイトかもしれません。
ニセ電話詐欺は、皆さんが大切に守ってきたお金を奪い取る卑劣な犯罪です。自分も被害にあうかもしれないと日ごろから警戒心を持っておくことが大切です。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU