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特集 性の多様性

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福岡県北九州市

世の中には、男性と女性がいて、男性は男性らしく女性は女性らしく振る舞い、思春期になったら異性を好きになり、結婚し家庭をつくることが「自然」「当たり前」と考えていませんか。しぐさや言葉遣い、好きになる性別など、「性」には人の数だけバリエーションがあります。

■性の4要素
▽生物学的性 生まれた時の性
▽性自認 自分の性別を自分でどう思うか?
▽性的指向 どういった人を好きになるか?
▽性表現 服装、しぐさ、言葉遣いなど
性のあり方は、これらの要素の組み合わせにより、多数存在しています。

■人権啓発アニメーションを貸し出しします
市では、人権問題をモモマルくんと一緒に考える動画を制作しています。地域交流センターなどでDVDの貸し出しができるほか、人権推進センターのYouTubeチャンネルでも視聴できます。

動画「モモマルくんと考えよう!」LGBT編はコチラから
【HP】https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/m180_00003.html

■インタビューから
~違いを尊重できる社会へ~
性的少数者の当事者として「当事者と家族や社会を『絆』で結ぶ」という想いのもと、相談支援や講演会、研修などの人権啓発活動を行うサポート団体「GID Link」代表 椎太 信(しいた のぶ)さん(福岡県講師団講師)にお話を伺いました。
性のあり方に対する認識は、近年、社会的にも広がりを見せています。しかし、「悩みを抱える本人たちは、現在も、周りの無理解や偏見、差別を恐れ、自分を隠し続けることに身も心も疲れ果てている」と椎太さん。子どもの頃から親にさえ伝えることができず、うつや引きこもりになる人も多いそうです。
私たちは他人について「多分こうだろう」と想像で考えがちです。しかし相手の思いを「知っている」と「知っているつもり」は、実は大きくかけ離れています。差別につながる「無意識の偏見」を生まないためにも、まずは正しく「知る」こと、そして相手を「否定しない」ことから始めてみませんか。
一方で、「たくさんの相談者と対話する中で、また自分自身の経験からも、『自分に対して一番偏見を持っているのは自分自身』かもしれません」というお話も印象的でした。
私たちはここに存在しているだけで十分に価値があります。決して一人で悩まず、信頼できる人や相談窓口にご連絡ください。

▽GID Linkのご紹介
・GID(じーあいでぃ) Link(りんく)
メール・公式LINEでご相談ください。講演会・研修会なども承ります。

GID Linkは福岡県の電話相談事業を受託しています
ふくおかレインボーホットライン

「自分の性別がよく分からない」「同じ性別の人が好き」など、誰にも言えない悩みに専門の相談員が当事者目線で対応します。

【電話】090-7493-3487
毎月第1・3火曜日の17~21時

GID Linkホームページ
【HP】https://gidlink.info/

■市長からのメッセージ
北九州市では、市民の皆さん一人一人が、互いに価値観や個性の違いを認め合い、多様性が認められる社会を目指して、「人権文化のまちづくり」に取り組んでいます。
皆さんの周りにも、年齢を問わず、性別に関する違和感を感じ悩んでいる方や、性的指向を表現できずに苦しんでいる方がおられるのではないかと思います。「性の多様性」に限らず、あらゆる分野において、少数者が感じる生きづらさは、社会に存在する多様性が正しく理解されていないことにも起因しています。
多様性を尊重し合い、誰もが自分らしく安心して暮らせる北九州市をつくっていきましょう。
北九州市長 武内 和久

■「パートナーシップ宣誓制度」をご存じですか
一方または双方がLGBT(性的少数者)当事者である2人が、互いを人生のパートナーとして日常の生活において協力することを市長に対し宣誓する制度です。要件を満たした場合は「パートナーシップ宣誓書受領証」を交付します。

◆ポイント1 行政サービスに活用できます
当事者の関係性を説明する際などに、宣誓書受領証を活用できます。

【主な行政サービス】
▽市立病院での病状説明同席、面会、手術時の同意
宣誓書受領証の有無に関係なく、患者本人の意向などを踏まえ柔軟に対応しています。
▽市営住宅の申し込み資格 ほか
法令などにより定められている市営住宅入居者資格を満たすことが必要です。

◆ポイント2 転居後も継続利用できる自治体があります
北九州市とパートナーシップ宣誓制度の相互利用に関する協定を締結する自治体へ転居する場合、宣誓書受領証の継続利用ができます。

制度の内容や行政サービス、継続利用できる自治体など、詳細は市ホームページでご覧になれます。

市ホームページ「市パートナーシップ宣誓制度」
【HP】https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/18000059.html
市の相談窓口もご利用ください

■人権相談(人権推進センター)
専門の相談員が応じます。
【電話】093-562-5088 月〜金曜日の8時30分〜17時(祝・休日、年末年始は除く)

■同一性障害に関する相談(精神保健福祉センター)
性別違和に関する悩みなどに対応します。
【電話】093-522-8729 毎月第1・3水曜日の9〜12時(祝・休日、年末年始は除く)

市ホームページ「LGBT(性的少数者)」
【HP】https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/18000060.html
その他の窓口など詳細は市のホームページでもご覧になれます。

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