文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 鎌田實さん×武内市長 新春対談 いきいきと生きる極意(1)

1/37

福岡県北九州市

「健康長寿都市」を目指す北九州市では、いつまでも健やかで幸せに生きるための極意について、医師・作家で市アドバイザーの鎌田實さんと武内市長との対談を行いました。
新年おめでとうございます

■市長からのメッセージ
昨年は、2月に市長に就任し、まちの空気を明るくしたいと懸命に駆け抜けた1年でした。市民の皆さまの市政に対するご理解とご協力に、感謝申し上げます。
北九州市は、ものすごい底力を持っています。熱い「市民の力」、多様な「場所の力」、優れた技術を持つ「企業の力」。今後も、これらを掘り起こし、磨き上げ、未来に向け、世界から憧れられるまちを目指します。
それは、市民の皆さまが、それぞれの“人生をもっと好きになれる”まちづくりでもあります。望む生活や夢を実現できるまちとなるには、健康や人・地域とのつながりが大切です。
本年も、明るく、未来志向のまちづくりを、市民の皆さまと一緒に進めてまいります。
皆さまにとって、この一年が笑顔あふれる年となりますことを、心からお祈り申し上げます。
北九州市長 武内和久

▽鎌田 實さん(75歳) 医師・作家
東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院へ赴任。「地域包括ケア」の先駆けをつくり、長野県を長寿で医療費の安い地域へと導いた。現在、諏訪中央病院名誉院長、(一社)地域包括ケア研究所所長。2023年から北九州市アドバイザーに就任。ベストセラー「がんばらない」他、著書多数。

■ようこそ北九州へ
市長:北九州市は、誰もが元気でいきいきと生活できる「健康長寿都市」を目指しています。その取り組みに関連して、アドバイザーの鎌田先生には何度も足を運んでいただいています。北九州の印象はいかがですか。

鎌田さん(以下、敬称略):北九州は人情豊かなまちと聞いていましたが、講演会などで市民の皆さんと接するたびに、本当にそうだと実感します。何より、皆さんよく笑いますね。講演会でもドッと沸く場面が多く、盛り上げていただいています。

市長:映画のロケなどで来られた方も、北九州の人はシニアも含めて活気があり、好奇心旺盛だとおっしゃいます。

鎌田:北九州市では元気な高齢者の約42%がスマートフォンを使用しているというデータもありますね。世の中の変化に敏感なシニアが多いことが分かります。よく笑い、新しいものを受け入れやすい。これは健康づくりを進める上で大きなプラスです。歴史ある産業都市で、医療機関も充実し、人情豊かで新しいモノ好きの気質もある。こうした「北九州ならではの宝物」を上手に活用すれば、健康長寿都市の取り組みも大きく進展するでしょう。

■今年の健康目標
まず、行動を起こそう!
市長:新年にあたって、一年の計を立てる人も多いと思います。健康長寿に向けて、どんな目標を設定すればいいでしょうか。

鎌田:まずは生活習慣を少しだけ変えてみてはどうでしょう。例えば野菜を積極的に食べたり、日々の生活に無理のない運動を取り入れるなど。小さなことであっても、行動を起こすことが大事です。

市長:「少しだけ」というのがいいですね。無理な目標はなかなか続けられません。

鎌田:ぜひ高齢者の皆さんから始めてほしいと思います。というのは、家庭の中で誰かが行動を起こせば、家族に良い影響を及ぼし、家族みんなの行動変容につながるからです。おじいちゃん、おばあちゃんが何か良いことを始めたようだ、それなら…と、お父さん、お母さんの行動にも何かしらの変化が生まれる。すると自然に、孫世代の行動も変わります。学校から帰ってゲームばかりしていた子でも、机に向かう時間が毎日少しずつ増えて、成績がアップするかもしれませんよ。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU