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自治体の皆さまへ

特集 北九州市からはじまる新しい運び方 陸・海・空

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福岡県北九州市

北九州市には、24時間利用可能な北九州空港、フェリー・コンテナ・鉄道貨物などのターミナル、高速道路の結節点など、物流基盤が整っています。
トラックドライバーの不足や脱炭素化など物流業界が大転換期を迎える今、こうした強みを北九州市の「稼げる基盤」として、「陸・海・空」のネットワークのさらなる充実を図ります。

◆市長からのメッセージ
北九州市の充実した物流インフラはこのまちの「宝」。日本各地、そして世界とつながる結節点として、北九州市の可能性はますます広がっています。
関係する皆さまのご尽力によって、昨年以来、北九州空港の滑走路の3000m延長が着工、ヤマトグループの貨物専用便の運航開始、北九州港のフェリー貨物量は過去最高を記録、そして下関北九州道路が都市計画手続きに入るなど、立て続けに大きな動きが進んでいます。
北九州市から「新しい運び方」をつくり出し、未来を切り拓(ひら)いてまいりましょう。

北九州市長 武内和久

◆NEWS 下関北九州道路の早期実現へ
北九州市と下関市の都心部を結び、九州と本州の物流を支える大動脈、災害時の代替路としての役割が期待される下関北九州道路。今年5月、早期実現に向けた都市計画や環境アセスメントの手続きに入りました。
※詳しくは本紙をご覧ください。

市の担当課:都市戦略局都市交通政策課
【電話】093-582-2518

◆物流を取り巻く現状
◇トラックドライバーの不足
・宅配便の増加などによる貨物輸送の需要拡大
・ドライバーの高齢化や労働条件の改善が課題
・2028年には約28万人が不足見込み

◇脱炭素化
・北九州市では2050年の「ゼロカーボンシティ」を目指すことを表明
・国の「地球温暖化対策計画」では、温室効果ガス排出削減・吸収量について、物流を含めた運輸部門において2030年度に2013年度比35%の削減目標を設定

◇自然災害・大事故などへの事前対策
・近年、大きな災害が増えていることから、安定した経済活動の遂行には物流の強靭化が必要
・自然災害・大事故などが生じた際に、被害を最小限に抑えつつ、最も重要なビジネスを素早く再開させることで、損害の発生を最小限にとどめることが重要

◆陸
本州と九州の結節点 北九州貨物ターミナル駅(門司区大里新町11-3)

◇ココがすごい!
・鹿児島本線と日豊本線の中継点となっており、九州と本州を結ぶ全ての貨物列車が停車
・九州で唯一、24時間体制で営業しており、発着本数は上下線合わせて1日64便と九州で最多

・貨物列車は1編成(26両)で10tトラック65台分の輸送能力がある
・鉄道貨物輸送のCO2排出量(輸送単位当たり※)はトラックの約10分の1
※1トン(t)の貨物を1km輸送した時に排出するCO2の量
コンテナ貨物取扱量:全国第8位(2023年度)

◇海運とも連携!
北九州港へ輸入された海上コンテナを、積替え作業を行うことなく貨物列車へ積載する一貫輸送も行われています。

問い合わせ:産業経済局物流拠点推進室
【電話】093-582-2296

◆海
国際拠点港湾 北九州港

◇ココがすごい!
・「太刀浦(門司)」と「ひびき(若松)」の東西2つのコンテナターミナル、西日本最大のフェリー基地「新門司」などの充実した施設
・フェリーが6航路、RORO船(貨物専用船)が2航路就航。行先は首都圏、関西圏、中部、四国、沖縄と多岐にわたる

◇新門司・小倉フェリーターミナル
新門司から関西・首都圏に毎日6便、小倉から四国に隔日1便の定期船が就航
フェリー貨物取扱量:全国第2位(2023年度)

◇長距離フェリー発祥の地
昭和43年(1968年)、小倉-神戸間に日本初の長距離フェリーが就航しました。

◇NEWS 青果物の物流拠点が完成
昨年10月、北九州中央卸売市場(小倉北区西港町)内に九州の青果物の集約拠点が作られました。ここからフェリーを利用して関東などの大都市圏に青果物が輸送されています。

◇太刀浦・ひびきコンテナターミナル
中国・韓国・台湾・東南アジアに36航路、月間158便の定期コンテナ船が就航
外貿コンテナ貨物取扱量:全国第7位(2023年度)

◇コンテナの中は…
ものづくりのまち・北九州らしく、輸出はゴム製品や産業機械など、輸入は自動車部品や家具などが多いです。
海上輸送のCO2排出量(輸送単位当たり)はトラックの約5分の1

問い合わせ:港湾空港局物流振興課
【電話】093-321-5941

◆空
物流拠点空港を目指す 北九州空港

◇ココがすごい!
・九州・中四国で唯一の24時間利用可能な海上空港
・九州で唯一、貨物専用の定期便が就航

◇国際貨物定期便
〔仁川(韓国)⇔北九州〕週3便
〔深圳(中国)⇔関西国際⇔北九州〕週5便

◇国内貨物定期便
〔羽田・成田⇔北九州〕毎日6便
〔那覇⇒北九州〕毎日6便

8月から深夜・早朝便が就航し、4便から6便に増便されました!
国際貨物取扱量:全国第6位(2023年度)

◇空港の魅力アップに取り組んでいます!
・空港アクセスの強化(エアポートバスの増便など)
・空港の魅力向上(イベント実施など)
・路線の維持・拡大

◇ゾウも運ぶ!
今年7月、ミャンマーから福岡市動物園へのゾウ4頭の受け入れに当たって、目的地に一番近く貨物専用機が就航可能な空港として、北九州空港が利用されました。

◇NEWS 滑走路延長
2027年8月使用開始予定
現在は成田や関西を経由している欧米への大型貨物便の就航が可能になることで、輸送時間の短縮やコスト削減、北九州空港の物流拠点化と地域経済発展に大きく寄与することが期待されます。

問い合わせ:港湾空港局空港企画課
【電話】093-582-2308

※就航数などは令和6年9月1日現在

市の担当課:産業経済局物流拠点推進室
【電話】093-582-2296

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