令和5年度は「成長への再起動」をテーマに、北九州市が持つ「人」「場」「企業」の3つのポテンシャルを最大限発揮することで再び成長軌道に乗せ、人と企業に選ばれる都市の実現に挑戦しました。
その結果、企業誘致における投資金額が過去最高となるなど、一定の成果を残すことができました。また、ふるさと納税の受け入れ額や財政状況を示す指標もおおむね良好な内容となりました。
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆歳入(収入)
市税収入が2年連続で過去最高を更新したことに加えて、土地の売却等による財産収入の大幅な増加などにより、歳入総額は増加しました。
また、ふるさと納税の受け入れ金額・件数も過去最高を更新しました(23億円・約12万件)。
◇歳入総額 6,100(100.0)
市税 1,811(29.7)
国庫支出金 1,452(23.8)
地方交付税 750(12.3)
諸収入 534(8.8)
市債 499(8.2)
県支出金 321(5.3)
その他 733(11.9)
[単位:億円()内は構成比%]
市税収入・ふるさと納税受入額が過去最高を記録
◆歳出(支出)
国の経済対策などを活用した給付事業や投資的経費(新日明工場建設事業等)の増加により、歳出総額は増加しました。
◇歳出総額 6,070(100.0)
・義務的経費 3,390(55.9)
人件費 1,020(16.8)
扶助費 1,694(27.9)
公債費 676(11.2)
・投資的経費 668(11.0)
普通建設費・災害復旧費 668(11.0)
・その他の経費 2,012(33.1)
物件費 671(11.1)
繰出金 493(8.1)
補助費等 329(5.4)
貸付金 355(5.8)
その他(維持補修費等) 164(2.7)
[単位:億円()内は構成比%]
◆『稼げるまち』に向けた1年の主な成果
・企業誘致における⺠間投資 過去最高2581億円
・小倉城入場者数 63年ぶり25万人達成
・北九州港フェリー貨物量 過去最高5040万トン
◆財源調整用基金(市の貯金)残高
R1(年度) 259(億円)
R2(年度) 251(億円)
R3(年度) 327(億円)
R4(年度) 363(億円)
R5(年度) 376(億円)
対前年度比で13億円の増加
◆財政の健全化に関する指標
・実質公債費比率10.1%(前年度から0.3ポイント減少)
借入金(地方債)の返済額(公債費)の大きさを財政規模に対する割合で表したもの
・将来負担比率143.2%(前年度から4.0ポイント減少)
借入金(地方債)など現在抱えている負債の大きさを財政規模に対する割合で表したもの
いずれも前年度より改善
一方で、福祉・医療関係費の伸びや人件費の上昇など、今後も財政の膨張圧力が続くことが予想されます。
引き続き、市政変革による「創る改革」の推進や、「稼げるまち」を実現する政策に重点的に取り組み、経済成長を実現させることで市民の皆さんの医療・福祉、子育てや文化に還元しつつ、財政の健全化を推進していく必要があります。
◆今後も続く財政の4つの膨張圧力
◇膨張圧力
・政策経費に活用できる財源を圧迫
福祉・医療費の伸び(後期高齢者人口の増加など)
物価高(長引く円安・物価高)
人件費の上昇(賃上げ機運の高まり)
・市税等の一般財源の伸び
公債費の増加(日銀の政策変更による金利ある世界への回帰)
市政変革による「創る改革」の推進
↓
財政の模様替え(成長へ寄与する政策へ)
↓
域内投資の拡大
↓
経済成長の果実
↓
安らぐまち彩りあるまち・財政健全化
◆公営競技事業会計繰入金の活用について
北九州市では、公営競技事業(競輪事業やモーターボート競走事業)の収益金を、市のさまざまな事業の財源として活用しています。(令和5年度繰入額50億円)
◇主な活用事業(令和5年度)
・子ども医療費支給事業
・放課後児童クラブ運営事業
・特別支援学校整備事業
・大規模災害に備えた備蓄
・スポーツ施設等改修事業 など
このページに関するお問い合わせ:財政・変革局財政課
【電話】093-582-2002
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