■市長からのメッセージ
安全で安心のまちづくりには、日頃からの「地域のつながり」が大切です。ボランティア活動などが盛んである今、「自分の地域に貢献したい」という思いをお持ちの方も多いでしょう。一方で、意欲はあっても「何から始めたらよいのか」という迷いで、一歩を踏み出せない方もおられるのではないでしょうか。
今号では、地域の課題に対する具体的なニーズに端を発し、地域団体と住民の皆さんが一緒に考え、解決を目指した事例をご紹介します。
上記以外にも、私たちの地域では、子育て支援や防犯、高齢者の見守りなど、さまざまな活動が行われています。一人一人の生活環境や特技・趣味などに合わせ、「これならできる」という地域活動に参加してみてはいかがでしょうか。
北九州市長 武内 和久
■~地域の活動拠点~ 市民センター
八幡東区 八幡大谷市民センター 東美智子 館長
市民センターは、市内に約130カ所と、私たちの一番身近にある公共施設です。
高齢者の利用が多いイメージがあるかもしれませんが、子育て世代や学生など、実に幅広い世代がそれぞれの目的で来館されています。自分の地域のセンターだけでなく、例えばお仕事帰りに、職場近くのセンターで講座を受講することもできます。どのセンターでも、地域の特色を生かした、面白い取り組みが行われていますよ。
また、ほとんどの市民センターが避難所の機能を担っています。館内の雰囲気を事前に把握するという意味でも、センターになじんでおくことは大切です。
私は、北九州生まれの北九州育ちとして、まちづくりに協力したいと思い、館長に応募しました。これからも、地域の皆さんと一緒に考え、学んでいきたいと考えています。皆さんも、まずは自分が好きなことを探しにセンターへ来てみませんか。私たちは皆さんがそれぞれ知りたいこと、学びたいこと、楽しめること、頑張れることを応援します。
▽市民センター
開所時間:9~22時(土曜日は17時まで)
休館日:日曜日、祝・休日、年末年始
※センターによって、閉館時刻や休館日が異なる場合があります。
■この地域に一番詳しい「私たち」だからできる!
~さまざまな活動事例をご紹介します~
◆~身近な人たちで~ 公園愛護活動
篠崎高台公園愛護会(小倉北区)会長 片江未来さん
家の裏の公園が地域の子どもたちが安心して遊べる場所になるよう、公園愛護会を立ち上げました。月1回、家族や近隣住民の方と、公園内外で草抜きなどの清掃活動を行っています。当会は、「できるときにできる人が」がモットーです。
私たちのような活動に興味を持った方は、公園の通りすがりでも遠慮なくお声かけください。まずはやってみませんか。ボランティアや地域活動というのは強制ではありませんから、友達をつくる感覚で始めていいと思います。
ここは住みやすい場所なので、地域が活性化すれば多くの人が入居されるまちになると信じて、地域活動を行っています。同じ世代の住民が増えれば安心して子どもを育てられます。子育てしやすい場所こそが少子化対策で一番重要だと思います。
▽皆さんの公園愛護活動を支援します
公園愛護会制度
公園の清掃や除草などの「美化活動」、公園を利用した「花壇づくり」などに対し、活動面積に応じて助成します。詳細は市ホームページをご覧ください。
問合せ:建設局公園管理課
【電話】093-582-2464
◆~話し合いを何度も重ねて~地域に役立つ公園づくり事業
高須地区 まちづくり協議会 会長 志多田宏さん
若松区高須地区内の5つの公園は、「誰もがより使いやすく」を目指して、まちづくり協議会や公園愛護会などが中心となってワークショップ(検討会)を開催し、地元の夢を実現した新たな公園に生まれ変わりました。
▽完成までのスケジュール
▽再整備の内容(例)
・高須南1丁目公園
テーマ:多世代交流
樹木の整理、遊具の入れ替えなど
・高須東4丁目公園
テーマ:花のある公園
健康器具の設置、花壇の改修など
▽地域の皆さんとの「話し合い」で今ある公園をデザインしよう
地域に役立つ公園づくり事業
身近な公園の再整備について、まちづくり協議会などを中心とする地域の皆さんと協働でワークショップを開催し、地域のニーズを聞きながら計画していきます。詳細は市ホームページをご覧ください。
詳細はコチラから
【HP】https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/04800017.html
問合せ:建設局みどり・公園整備課
【電話】093-582-2460
◆~地域のつながりをかたちにしたい~ チャレンジする自治会!
八幡東区中央1丁目の「第二尾倉団地」は、高台にある立地や入居者の高齢化、また車を所有していない入居者が多いことから、「買い物に困っている」という課題を抱えています。また外出する機会が自然と減ってしまい、入居者同士のつながりも希薄になってきています。
そこで、第二尾倉団地町内会と、このエリアの町内会の連合体である中央第一自治区会は、この課題について地域全体で知恵を出し合う機会を設け、まさに今、話し合いを進めています。
一つのアイデアとして出ているのが「出張商店街」。地元商店街など関係者の協力を得て、団地内の保育所跡地を利用して実現できないだろうか・・。
前向きな議論に発展するように北九州市も支援しながら、少しずつ、着実に、実現に向かっています。
中央第一自治区会 会長 畠中聡之さん
私たち自治会は、地域の困りごとを吸い上げ、できるかぎりサポートしていきます。これから何回も話し合いを重ねることになりますが、その過程こそが大事。すでに新しいコミュニティが生まれているのです。
また、どうせするならユニークなものにしたいですね。他の地域の皆さんの参考になるものができればと思います。
▽自治会への加入申し込みもできる!
北九州市自治会・町内会情報ポータルサイト
市内で頑張っている自治会・町内会の魅力ある取り組みを情報発信するホームページです。ここから、自治会・町内会への加入の申し込みや、地域の情報を取得することができます。
【HP】https://www.kitakyu-community.jp/
この特集に関する問い合わせ:市民文化スポーツ局地域振興課
【電話】093-582-2111
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