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自治体の皆さまへ

健康だより

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愛媛県上島町

■「更年期」は誰にでも訪れる、からだと心の転換期
~あなたらしく過ごすために、できることからはじめてみませんか~
一般的に閉経を挟んだ前後約10年間を「更年期」と呼びます。この期間に現れる、ホットフラッシュや気分の落ち込み、めまい、動悸といった症状で他に原因となる病気の見つからないものを更年期症状といい、それらの症状によって日常生活に支障が出る場合に更年期障害といいます。女性ホルモンと自律神経の乱れが関係しているといわれています。

◆更年期症状とは
更年期症状は月経不順に加えて、心身にさまざまな症状が現れ、大きく3つに分けられます。

◇血管運動神経症状
発汗、ホットフラッシュと呼ばれる症状です。「急に汗をかいたかと思うと、すぐに冷える」、「顔だけ汗をかいて恥ずかしい」といった症状がみられます。

◇そのほかのさまざまな身体の症状
頭痛や肩こり、動悸などをはじめとする諸症状も更年期症状のひとつです。また、「お腹周りだけが太りやすい」、「髪が抜けやすくなった」とおっしゃる方もいます。関節痛が出る方も多いです。

◇精神的な症状
気分が落ち込む、イライラする、眠れないといった症状が挙げられます。誰かと会って話したり、出かけたりするのが億劫になったという方もいます。

◆症状が強く出る要因とは
更年期は身体だけでなく、環境も変化を迎える時期にあたります。たとえば、職場で昇格したものの役職に見合う気力がない、若手社員の考えが分からずにストレスを感じるという方もいるでしょう。また、家庭においては思春期のお子さんと親御さんのダブルケアが始まった、退職された配偶者と過ごす時間が増えたという方もいるのではないでしょうか。このように職場や家庭での環境や役割の変化が更年期症状に影響を及ぼすと考えられています。

◆男性の「更年期障害」をご存じですか?
男性の更年期障害は、加齢やストレスにともなう男性ホルモン(テストステロン)の減少によって引き起こされ、不安を強く感じたり、やる気が低下するといった症状が現れるといわれています。「LOH(ロー)症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼ばれ、一般的に40代から徐々に増えてくるといわれています。症状はさまざまで、気分が落ち込むなどの精神症状、ほてりや動悸といった身体症状、性欲減退などの性機能症状がみられます。

◆更年期を迎えるにあたっての対策
更年期障害(症状)は、ホルモンバランスと自律神経の乱れによるものであるため、防ぐのは難しいのが実情ですが、生活の中の少しの工夫で悪化の予防が期待できます。
・栄養バランスに十分配慮した食事をする
・十分な睡眠・休養でストレスをため込まない
・適度な運動によって適正体重を維持する
更年期は誰もが通る道ではありますが、その道の始まる時期や険しさ、長さは人それぞれです。初めて通る道ですので、ご自身の今までの経験や周囲の方の助言などが役立つこともあれば、役に立たないこともあるかと思います。更年期に差しかかってからは、ご自身のペースでゆっくりと人生という道を歩む意識を持っていただき、少し考え方をシフトさせて今までと違う景色を楽しんでみませんか。

問合せ:
・生名支所健康推進課【電話】74‒0911
・魚島保健福祉センター【電話】74-1120

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