健康だより

28／35

■今月の健康コラム
ーあなたは、仮面高血圧ではありませんかー
前号は高血圧予防についてのお話でしたが、今回は、「早朝高血圧」についてのお話です。
血圧は、日内変動があり日中が1日の中で1番高く、夜になるにつれて下がり、睡眠中は最も低い状態となるのが通常です。
ところが、睡眠中も血圧が下がらず高い状態が続いている人や、早朝に急な血圧上昇が起こる人がいます。このような人では、医療機関での受診や健診で測定された血圧が正常な場合があり、それが「仮面高血圧(隠れ高血圧)」と言われるものです。「早朝高血圧」は、早朝に自宅で測定する血圧(家庭血圧)が135/85mmHg以上とされています。
早朝高血圧の人は、朝に急に血圧が上昇することによって血管に負荷がかかりやすいことに加えて、医療機関や健診では正常範囲ですと、血圧コントロールがうまくいっているように見えてしまうため、「高血圧」状態が放置されやすくなり、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが高くなるといわれています。
早朝高血圧には2つのタイプがあり、睡眠中もずっと血圧が高く朝まで高い状態が続いているタイプと、睡眠中の血圧は低いが早朝になると血圧が急上昇するタイプがあります。
睡眠中も血圧が高いタイプは糖尿病・腎臓病・睡眠時無呼吸症候群といった持病がある人に多く、早朝に血圧が急上昇するタイプには飲酒・塩分の過分摂取・動脈硬化・朝の冷え込み・心理的ストレスなどが関連しています。特に飲酒は、毎日2合以上(日本酒換算で)飲む人は起こりやすくなるので注意が必要です。
まずは自分が早朝高血圧なのかどうかを確認することが大事です。医療機関や健診では正常血圧だったとしても家庭で毎朝血圧を測る習慣をつけましょう。
早朝高血圧の場合、まずは飲酒量、塩分摂取量、そして睡眠時無呼吸を引き起こす肥満を改善することを心がけましょう。すでに高血圧の治療を受けている人では、薬の飲み忘れがないようにしたうえで、降圧剤の効果が翌日まで持続しているか主治医にみてもらうことが大切です。高血圧は通常、症状はありません。家庭で血圧測定をし、自分の血圧を把握することで上手に付き合っていきましょう。

■健康カレンダー

《健康相談》
◇乳幼児・成人健康相談
9月1日(金)午前9時30分～11時
生きがい健康センター
9月15日(金)午前9時30分～11時
神渕コミュニティーセンター
乳幼児：身体測定、育児相談
成人：血圧測定、尿検査
保健師、管理栄養士が相談に応じます。
★当面のところ個別予約制で実施しますので、希望される方は生きがい健康センターまでご連絡ください。

◇1歳児相談
9月14日(木)午後1時～3時30分
木の国七宗コミュニティーセンター
対象者：R4.8.1～R4.11.30生
※対象者には個別通知します。

◇母子健康手帳交付
予約制(所要時間1時間程度)
生きがい健康センターまでご連絡ください。
(持ち物)
(1)妊娠届出書
(2)マイナンバーを確認できるもの(個人番号カードまたは通知カード)
(3)身分を証明できるもの(運転免許証または保険証等)
(4)印鑑
(5)妊婦名義の通帳またはキャッシュカード

《健診》
◇乳幼児内科健康診査
8月31日(木)午後1時～3時30分
木の国七宗コミュニティーセンター
対象者：
・4～5か月児…R5.3.14～R5.4.30生
・7～8か月児…R4.12.14～R5.1.25生
・1歳6か月児…R4.1.14～R4.2.28生
・3歳児…R2.7.15～R2.8.31生
※対象者には個別通知します。

◇幼児歯科健康診査・フッ化物塗布
9月5日(火)午後1時～3時30分
木の国七宗コミュニティーセンター
対象者：
・1歳6か月児…R3.12.9～R4.1.13生
・2歳児…R3.7.19～R3.9.5生
・2歳6か月児…R3.1.19～R3.3.5生
・3歳児…R2.6.2～R2.7.14生
※対象者には個別通知します。

《教室》
マタニティクラス(1)
9月14日(木)午後1時～3時30分
木の国七宗コミュニティーセンター
対象者：妊婦とその家族

◎ご不明な点は、下記までお問い合わせください。

問い合わせ：七宗町役場健康福祉課健康係(生きがい健康センター内)
【電話】48-1112【FAX】48-1360