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シリーズ人権を考える(291) THE HUMAN RIGHTS

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福岡県古賀市

◆女性の健康と人権~知ってほしい、「女性の更年期」~
女性の健康は、女性ホルモンの働きに大きな影響を受けます。個人差はありますが、女性は通常、40歳から60歳の間に閉経を迎え、閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。
更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障がい」といいます。
▽具体的な更年期症状
・精神的な変化
イライラ、抑うつ、不安感、感情の変動など
・不規則な月経
月経周期が不規則に
・ホットフラッシュ(ほてり)
突然の体温上昇と発汗など
・不眠症
寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなど
・身体的な変化
体重増加、筋肉の減少、関節の痛み、頭痛、疲労感など
・性的な変化
性欲の低下、膣の乾燥、性交時の不快感など

▽こんな誤った認識、ありませんか?
(×)更年期症状は「単なる気まぐれや感情の乱れ」
実際には、ホルモンの変化が原因で身体的・精神的な症状が現れるので、女性にとって深刻な問題になることがあります。体調が悪くて横になっているのに「怠けている」「サボっている」などと誤解を受ける場合もあります。

(×)更年期症状は、「年齢を重ねると誰にでも起こる現象」
更年期症状は全ての女性が必ずしも経験するものではなく、症状や程度にも個人差があります。更年期症状を単に「年を取った結果」として片付けるのではなく、個人の状態に合った対応を考えましょう。

(×)更年期症状があると「仕事の継続は困難」
更年期症状があっても、周囲の配慮があれば、多くの女性は働き続けることが可能です。更年期を理解し、職場でできるサポートは何かを本人と一緒に考えてみましょう。

・更年期ぐらいで仕事を休むなって言われた。つらさを理解してもらえず悲しい…
・姉さんは家事できてたってよ?
人によって違うよ。わかってほしいなあ…。

更年期症状は、ホルモンの変化によるものであり、本人の意志ではコントロールできないことを理解しましょう。

▽更年期症状かもと思ったら
更年期症状は個人差があり、人それぞれ症状や重症度も異なります。もし、更年期症状かも?と思ったら、一人で悩まず、かかりつけ医や婦人科医に相談しましょう。市保健師にも相談できます。

▽更年期症状に悩んでいる人が身近にいたら
まずは、本人の気持ちをじっくりと聞いてあげましょう。本人の気分や体調を尊重し、無理な要求をしたりプレッシャーをかけないよう心掛け、時にはゆっくりとした時間を過ごせるよう、リラックスできる環境をつくることもつらさの軽減に役立ちます。
日常生活の中では、家事や買い物、子育てのサポートなどで、心身の負担を軽減しましょう。
更年期症状は、長期にわたって続くこともありますが、多くは、時間の経過により終わりが訪れます。長期的視野を持ちサポートしていきましょう。

問合せ:健康介護課
【電話】942-1151

◆2022年人権標語
※詳しくは広報紙をご覧ください。

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