・舞台やミュージカル、演奏会の会場でも、ぐっすり眠れる夫。しかも、彼は筋金入りの鼾いびきかき。寝入りばな「んごっ!」と鼾のかき始めの豚鼻音を発する。「まさか、いびき?!」と呆れたお客さんの視線が痛い。癪しゃくなのは本人がそれを一切知らず、隣の私がこの無言の集中砲火を浴びること。
・だから何を観に行っても、夫の居眠り阻止が常に。まばたきで上まぶたの閉じるスピードがゆっくりになったら起こす。終始私は、目の前の舞台ではなく、夫を観察する羽目に。
・先週「能」を観に行った。ゆっくりとしたせりふと動き、厳粛な空気。夫の爆睡を予想していたが、意外にも「珍しく最後まで集中して観た」そうだ。眠気と戦うのに必死だった私はそれを知らない。でもそれは、ヒ・ミ・ツ。
(友杉)
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