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自治体の皆さまへ

こがんひとこがんとこ Vol.55

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福岡県古賀市

◆僕、コーヒー、そして…
小林 優志さん(cobo labo coffeeオーナー)
柔らかい物腰、矜持を感じさせつつも穏やかな話し方。コーヒーを淹れる様子は、生徒を喜ばそうと実験をする白衣姿の理科の先生にも見える。3年前、筵内の築113年の古民家に家族で移住を決めた。コーヒー店が開くのは週末だけ。重ねた歳月が味わい深い、土間で営業する。

群馬県出身。19歳の時、製菓のインターン(就労体験)を兼ねフランスへ留学。そこには、カフェオレというツールを使ってコミュニケーションを取り、皆が楽しく働く職場があった。〝人を幸せにしたければまず自分たちが幸せな働き方をしよう〟当時の日本企業では稀有な〝働き方〟への「理念」が根付いていた。帰国後、仲間たちが常に話し合い、互いの行動を称賛しあう文化があったスターバックスに入社。〝理想の働き方〟に身を置き、遂には日本で数少ないコーヒースペシャリストにまで上り詰めた。その後、数社の有名企業で子会社立ち上げや店舗展開に関わった。理想の現場で働いたこと、また0から組織の基盤を創り上げた経験から「理念と目標なくして成功はない」という彼なりの〝真理〟を見い出した。

現在はそのキャリアと経験を持って、IT企業※1の最高人事責任者として、会社の人的資源管理の全てに責任を持ち企業成長を図る役割を、古賀からリモートで務めている。

彼の夢は『持続可能でより豊かな社会を子どもたちに残してあげる』こと。
この理想的な社会の実現には企業の考え方の変革と成功が必須。そのためにも、経営者の「理念や目標」を言語化し、具体化するサポートをしていきたいのだと言う。
同時にその一方で、彼がコーヒー店を営む理由。それは「自分」と「この場所」をハブとしてコーヒーを介し、人と人とが繋がることで、よりよいものが生まれ豊かな社会になることを願っているからに他ならない。※2
自然豊かな古賀の地の、この古民家コーヒー店に、理想の社会への始まりを見た。

※1 リモートでの働き方、副業が許される会社だからこそ、コーヒーを介し、作りたい社会へ向け注力できることに感謝している。
※2 店のマークにも「SHARE GOOD.SHARE ENCOUNTER」(シェアグッド・シェアエンカウンター」(さまざまな良いものを共有する場であり、人と人との良い出会いのある場所)を謳っている。

・cobo labo coffee
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