地域力の結晶「通学合宿」(1)

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◆地域で支える通学合宿の魅力
通学合宿は平成14年に小野校区青少年支援ボランティアグループ「かめの会」から始まりました。今では青柳・小野・古賀西・花鶴の4校区で実施しています。
地域の大人たちが見守る中、子どもたちが家庭を離れ、近隣の公民館などで買い物、炊事、洗濯などの家事を分担し、おおむね1週間寝食をともにしながら学校に通います。非日常の環境での生活体験は、子どもたちの「生き抜く力」を育むだけでなく、活動を支える大人たちのつながりも強固なものにします。

◆コロナ禍を経て
新型コロナの影響によりさまざまな活動が制限され、通学合宿も令和2・3年度は全ての地域で実施できませんでした。子どもたちの体験活動の不足が課題となる中、令和4年度、〝子どもたちのために〟という地域の皆さんの思いから、青柳校区で通学合宿を再開することができました。
小学5・6年生の13人の子どもたちは、みんな初参加で、自分たちでルールを決め、役割分担し、協力して数日間をともに過ごしました。

◆これからに向けて
皆さんの身近にある公民館などを活用し、地域活動の一環として、通学合宿に取り組んでみませんか?日々の暮らしでは身につきにくい子どもたちの自主性や協調性、規則正しい生活習慣などが集団生活を通して身につきます。子ども会育成会や自治会、校区コミュニティなどの活動として取り組むことで、地域住民の絆が深まり、共働・共存意識が高まることも期待できます。
通学合宿を通じて子どもたちは自分の役割を実感し、人に頼ったり頼られたりすることによって、自尊感情(自分自身を価値ある人間だと感じる感覚)が高まります。
市は〝自分の人生を自分の力で切り開くことができる「生き抜く力」を育むための取り組み〟を、これからも応援し続けていきます。