シリーズ人権を考える(304) THE HUMAN RIGHTS

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◆STOP　DV　～これってDV?!～
▽DV(ドメスティック・バイオレンス)とは?
DVとは、英語の「Domestic Violence(ドメスティック・バイオレンス)」の頭文字を取って略したものです。一般的に配偶者や恋人など、親密な関係にある、またはあった人から振るわれる暴力のことを意味します。
DVは「いつでも」「どこでも」「誰にでも」起こりうることです。DVはお互いの愛情のズレだけが原因ではありません。その根底には、優位な立場(身体的・経済的・社会的)にある人が、その「力(パワー)」を乱用し、弱い立場の人を「支配(コントロール)」しようという歪んだ考えがあります。

▽DV(あらゆる暴力)の根絶に向けて
独占や束縛は、決して愛情表現ではなく、犯罪にもなりうる重大な人権侵害です。DVは、決して「自分さえ我慢すれば収まる」ものではありません。あなたは何も悪くありません。自分のことは自分で決めていいのです。嫌なことははっきり「いや」と伝えていいのです。日頃から、自分と相手を大切にして、お互いの違いを認め合い、尊重できるような関係づくりを意識しましょう。
そして、「これってDV?」と感じたら、ためらわずに相談してください。

▽DVの被害者はどれくらいいるの?
内閣府男女共同参画局の調査(*男女間における暴力に関する調査令和6年3月)では、結婚したことのある
女性の27.5%
男性の22.0%
が「配偶者から被害を受けたことがある」と回答しています。
このことから“DVの被害者は、性別によらない”ことが明らかです。

▽DVの種類はさまざま
・身体的暴力
たたく、ける、髪を引っぱる、物を投げつける　など
・精神的暴力
大声でどなる、無視する、二人のことも自分だけの都合で決める　など
・社会的暴力
実家や友人との付き合いを禁止する、スマホで居場所を追跡する、しつこく連絡してすぐに返事しないと怒る　など
・性的暴力
身体を無理やり触る、避妊に協力しない、中絶の強要をする　など
・経済的暴力
生活費を渡さない、お金の使い方を細かくチェックする、デートの費用を全部出させる　など
・子どもを利用した暴力
子どもに暴力を加える、子どもにパートナーを中傷するようなことを言わせる　など

▽話してほしい、聞かせてほしい
・こが女性ホットライン
【電話】092-401-5353
開設日・時間：毎日　10時～17時(木曜日のみ10時～19時)
※祝日・年末年始を除く

・男性DV被害者のための相談ホットライン
【電話】070-4410-8502
開設日・時間：火曜日・木曜日　18時～21時、土曜日　10時～13時
※年末年始を除く

・LGBTQの方のDV被害者相談ホットライン
【電話】080-2701-5461
開設日・時間：第1日曜日　14時～17時、第3水曜日　18時～21時
※面談相談(オンラインを含む)は要予約
※年末年始を除く

・DVをやめたい方の相談ホットライン
【電話】090-5303-9394
開設日・時間：日曜日　10時～13時
※年末年始を除く

[緊急の場合]最寄りの警察または110番

問合せ：人権センターWith(ウィズ)
【電話】942-1128

◆2023年度　人権標語
※詳しくは広報紙をご覧ください。