◆九産大の遺影撮影会に参加した方から「素敵に撮ってもらった」とお喜びの手紙が広報に届いた。遺影を前撮りすると長生きすると聞き、私も親のいつか来る日のための撮影をした。笑顔を収めたくて、広報の取材時と同様にハイテンションの声掛けをしていると「いつもそうなのか?」と呆れて笑い出し、おかげで「まさにこの笑顔、お父さんらしい!」という一枚が撮れた。九月の終わり、祭壇に飾られた父の遺影は、皆さんに「いい笑顔だね」と褒められて嬉しそうに見えたし、好きだった父の笑顔を褒められて私も嬉しかった。
◆その数日後、今度は父を撮ったカメラと小さな遺影を持って娘の結婚式へ。ウエディングドレスの娘が父の写真を手に取りにっこりした「おじいちゃんが来てくれた」。その姿を撮りながら「ちゃんとおめでとうって言ってる笑顔やね。さすが」と父に言ってみた。
(友杉)
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