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シリーズ人権を考える(295) THE HUMAN RIGHTS(1)

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福岡県古賀市

古賀市 × 福津市
環境 × 人権
◆12/1 新・海津木苑(うつぎえん)(汚泥再生処理センター)始動
▽わたしたちの“あたりまえ”を支える。
40年ぶりにリニューアルした海津木苑。古賀市・福津市のし尿や浄化槽汚泥などを処理する施設として環境への配慮と災害時の避難所の機能を両立させ、これからも市民の皆さんの生活を支えていきます。

▽海津木苑の歴史
昭和39年、海津木苑の前身のし尿処理施設が建設されました。当時はし尿に起因する伝染病対策を優先させたことから、施設から生じる臭気対策が不十分で、わずか15年で閉鎖することに。その後、処理を福岡市への委託(海洋投棄処理)に切り替えたものの、長期的な委託は難しく、新たな処理施設建設の必要に迫られていました。
5つの建設候補地の交渉は、いずれも難航し断念。その後申し入れを行った鹿部区と何度も協議を重ねていくなかで、「人が生きていく上で、欠かすことのできない大切な施設」として、地域の住民や関係者の理解と協力を得ることができました。
そして昭和58年、現在の地に当時古賀町の二代目し尿処理施設として、「海津木苑」が誕生しました。

▽循環型社会をめざして
新たな施設は、令和3年着手からおよそ3年で、旧施設と同じ敷地に建設されました。従来の施設と維持管理コストを比較すると、隣接する福津市との広域処理や脱臭設備への生物脱臭の採用などで、年間約5千万円のコスト縮減が見込まれます。
施設面では、研修や見学に対応するため、およそ120人が収容できる空間を確保し、1~3階に大きな見学窓を設置。ユニバーサルデザインの採用で、車いすの人など誰でも見学できるようになりました。太陽光パネル、大型の非常用発電機を備えることで避難所としての顔も併せ持ち、処理工程で生じた汚泥は、古賀清掃工場の燃料(助燃剤)へ再利用するなど、循環型社会の構築にも力を注いでいきます。
また、この施設を起点に人権尊重の観点からも重要な意味をもつ「排育」の啓発を、市内の子どもたちはもちろん、今後は福津市の子どもたちにも広げていきます。

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