シリーズ人権を考える(296) THE HUMAN RIGHTS

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◆知ってほしい女性の一生に関わる「生理」のこと。
女性のからだに繰り返し訪れる生理。とても大切なからだの仕組みですが、普段と変わりなく過ごせる人、腹痛や吐き気で寝込まざるを得ない人、無気力になったりだるさがとれなかったりする人など、生理期間中の体調は個人差が非常に大きいものです。
こうした生理にまつわる悩みが、進路や職業を選択する際に大きなハードルになってしまう場合もあります。

生理によって体調が優れない人が周りにいた場合、あなただったらどのような想いを抱きますか?
「生理は病気じゃないのに大げさだ」「AさんもBさんも平気そうだ。Cさんだけ辛いなんてズル休みだろ」「自分は何ともないから、わからない」などと感じる人もいるかもしれません。
想像してみてください。例えば自分が、のたうち回るような腹痛や、頭が割れるような頭痛で苦しんでいる時に、「大したことない」「経験がないから理解できない」と言葉をかけられたら…思いやりのない態度をとられたら…どう感じるでしょうか。

外見からは分からなくても、人知れずつらい不調と闘っている人もいます。
当事者に対する心無い言葉や態度は、その人の心を大きく傷つけ、悲しみを与えます。
生理休暇の申請を言い出しづらい、体調が限界なのに無理を重ねる…という悪循環に陥った結果、その人が思い描く将来像を諦めざるを得なくなり、組織内でも家庭内でも大切な人を失うことに繋がりかねません。

生理に限らず、自分以外の人の立場で物事を考え、理解しようとすることが、一人ひとりの心と身体、ひいては命を守ることにつながります。

▽3月8日は「国際女性デー」
*1975年、国連により女性の経済的、政治的、そして社会的地位においてジェンダー平等を尊重する日として設定されました。イタリアでは、「感謝」の花言葉を持つミモザを男性が女性に贈る日として定着しています。

あなたのちょっとした気づきが大きな支えになります。

▽市役所などで、必要な人に生理用品を配布しています。
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問合せ：人権センターWith(ウィズ)
【電話】942-1128

◆2022年度人権標語
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