ワンヘルス(One Health=ひとつの健康)とは、人と動物の健康および環境の保全を1つと考え一体的に守っていくために、医師や獣医師、環境の専門家や研究者だけでなく、みんなで考えて行動することです。市は、令和5年3月18日に「古賀市ワンヘルス推進宣言」を表明しました。ワンヘルスの理念のもと、環境保全、人と動物の共生社会づくり、自然や動物とのふれあいを通じた健康づくりに取り組んでいて、ワンヘルス講座なども開催しています。
また、令和6年3月に策定した「第3次古賀市環境基本計画」でも、ワンヘルスの推進を共通テーマとし、環境の保全および創造に向けた取組を推進しています。
◆ワンヘルスを推進するための6つの柱
1.人と動物の共通感染症対策
「人と動物の共通感染症」とは、動物から人へ、人から動物へうつる病気のことです。
▽私たちにできること
・手洗い・咳エチケット・口腔ケアによる感染予防
・ペットの衛生管理・予防接種
2.薬剤耐性菌対策
薬が効きにくい「薬剤耐性菌」が増え、感染症が治りにくくなっているという問題があります。「薬剤耐性菌」は、人だけでなく、ペットや家畜においても発生しています。
▽私たちにできること
・用法容量を守った薬の服用
・薬を残さず飲み切る(他人にあげない)
3.環境保護
地球温暖化や大規模な森林伐採、急速な開発による都市化などにより、人や動物の生きる場所が変化しています。良い環境や生き物のすみ分けが保たれることで、人や動物の健康が維持できます。
▽私たちにできること
・自動車の使用を控え、排気ガスを削減
・節電・省エネに取り組む
・ゴミのポイ捨てをしない
4.人と動物の共生社会づくり健康づくり
犬やネコなどの動物(ペット)は、私たちの日常に幸せを与えてくれる存在です。一方、虐待など悲しいできごとも起こっています。人と動物の関係をより良く保つためには、動物の生態や本能、習性を理解し、適切に飼育することが大切です。
▽私たちにできること
・ペットの予防接種や健康診断
・マイクロチップを活用したペットの迷子防止
・地域猫活動
5.健康づくり
適度な運動習慣の定着や食生活の見直し改善などに取り組み、心も体も健やかな状態で過ごしましょう。
▽私たちにできること
・ハイキングなどで自然と触れ合う
・森林浴でリフレッシュする
・犬と一緒に散歩する
6.環境と人と動物のより良い関係づくり
私たちの健康は、健全な環境の下で生産された健康な家畜、その他の安全な農林水産物などを食べることにより維持されています。
▽私たちにできること
・古賀市産の食べ物を積極的に食べる
・食品ロスの削減に努める(買いすぎない・作りすぎない・注文しすぎない・食べきる)
ワンヘルスは、私たちの生活の身近なところにあります。
ちょっとした意識、気遣いがワンヘルスを推進することに繋がります。
問合せ:環境課
【電話】942-1127
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