タナカ理容店
第29回のよしとみさんぽ。
今回は鈴熊の「タナカ理容店」の田中壽美子(たなかすみこ)さんにお話を伺いました。
■お店を始めたきっかけは。
16歳のころから理容師をしていて、結婚を機に吉富町に来ました。
最初は夫婦で直江に理容室を設け、2人目の息子が産まれるタイミングで現在の鈴熊に移店しました。
■ご主人とのエピソードは。
必ず仕上げはお父さんがしていました。責任感があり、私に任せることが出来なかったので、亡くなったときはとっても寂しかったけど、二人の息子も同じ仕事を選んでくれて嬉しく思ってます。今は遠方にいる次男が月2回、私の様子を見に帰ってきたときに、常連さんの髪を切ったりして手伝ってくれています。
■日頃から心がけていることはありますか。
カット中に「楽しい話をすること」かな。お客さんとのコミュニケーションはとても大事にしてるよ。楽しい会話を通じて笑顔になって欲しいです。
■仕事をしていて良かったと思うときはどんなときですか。
〝ありがたい。〞この一言に尽きます。この仕事を通じていろんな人に出会えました。
「感謝」の言葉しか出てこないです。地域のみんながいつも声をかけてくれて感謝です。
■田中さんの元気の秘訣は何ですか。
今年で83歳になりますが、「好き嫌いなく、なんでも食べること」それと、「カラオケを歌うこと」。十八番は『岸壁の母』!みんなで歌ったり話をしたりすると元気になります。たまに近くの友達と集まり、お鍋を囲んで女子会(笑)をしています。
■今後の夢はありますか。
一度手が思うように動かなくなり、もうやめようかなと思ったこともあったけど、常連さんの励ましでリハビリを頑張り、また仕事ができるようになりました。
連続テレビ小説「あぐり」のように90歳まで現役を目指して頑張りたいです。
■町民のみなさんにひとことお願いします。
「元気がいちばん」これからもみんなが笑顔になれる理容師を目指してまだまだ頑張りたいです!
次男の誠さんは、「子供の頃から両親が明るく楽しそうに仕事をしている姿を見ていたこともあり、自分も美容の世界に憧れをいだき、美容師の道を志しました。これからも父と母の大切なこの店を支えていきたいです。」と優しい笑顔で語ってくれました。
50年以上吉富町で営み続けてきた「タナカ理容店」は吉富町には欠かせない存在になっています。常連のお客さんに話を聞くと「いつも上手にカットしてくれるからお任せ!」と信頼を寄せている様子でした。田中さん、いつまでもお元気で頑張ってください!
◇タナカ理容店
住所:鈴熊145番地
営業時間:10:00~、14:00~
※完全予約制です!(1日2名様)
定休日:月曜日・第1火曜日、第3日曜日
電話番号【電話】0979-22-6640
<この記事についてアンケートにご協力ください。>