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(特集)いただきますから広がる笑顔(2)

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福岡県吉富町

食べるは人を育てる

■核家族化や両親の共働き、加工食品や外食産業の増加など、ライフスタイルや環境の変化は、家庭内の食卓事情にも大きく影響を及ぼしました。それにより、近年では栄養バランスの偏った食事が懸念されるようになっているといえます。そんななか、こどもたちが食に関する正しい知識と食習慣を身に付けるために重要な役割を果たしているのが学校給食です。
学校給食の始まりは明治22年の山形県で、生活が苦しいこどもに昼食を用意したのが始まりといわれています。吉富小学校は昭和24年2月に給食が始まりましたが今では定番である牛乳ではなく脱脂粉乳を提供するなど、現在のようなものではありませんでした。昭和33年10月に小学校内に給食室が整備され翌月から完全給食が提供されるようになりました。現在は、栄養を考えた健康の保持・増進から、食の教育も加わり、さまざまな視点からこどもたちの成長を支えています。

◇学校給食の無償化
町では、全てのこどもたちが健やかに育ってくれることを願い令和5年度に「こどもまんなか応援サポーター」を宣言し、同年4月から小学校では給食費の完全無償化を実施しました。物価高騰対策として保護者の負担を増やさないためにも公費で負担し、栄養バランスだけでなく、地元食材や県産品を活用しながら地域の食生活を学び、おいしくて、楽しくて、元気の出る給食を目指して、さまざまな事業を進めてまいります。

■学校給食の給食室が学校内にある自校方式の割合
〇小学校

〇中学校

出典:文部科学省ホームページ学校給食実施状況調査

■学校給食の歴史
学校給食は、多くの栄養素をバランスよくとれるように作られています。家庭で取りづらい栄養や食生活の偏りも補い、こどもたちの成長を支えています。当たり前のように提供される給食も年月を経て、現在のように変化してきました。

〇明治22年給食の起源
山形県鶴岡町(現鶴岡市)の大督寺内に恵まれない子どもたちのために建てられた私立忠愛小学校で支給された弁当が日本の学校給食の始まりとされ「学校給食発祥の地」と記念碑が建てられています。

〇昭和20年終戦後、給食開始
戦争が終わり、国民全体が食糧不足におちいっていました。児童の栄養失調を救おうとユニセフによる援助がはじまり、昭和21年12月24日に東京・神奈川・千葉の3県で試験給食が開始されました。翌日から冬休みのため、翌年の1月24日が戦後の学校給食記念日となりました。

〇昭和27年完全給食実施始まる
小麦粉に対する半額国庫補助が開始され、完全給食が全国の小学校を対象に実施され始めました。当時は鶏肉や豚肉が高価で、安い鯨肉が主流でした。

〇平成17年食育基本法制定!
平成17年に食育基本法が制定され、学校全体で地域と連携して食育に取り組むようになりました。食文化の継承や地域の産物を使用した教材としての献立作成がされています。

出典:文部科学省

■検食 安心安全な給食を提供
出来上がった給食をこどもたちが食べる前に、校長先生が最初に給食を食べるのは「検食」といって、校長先生の大事な仕事の1つです。校長先生が先に給食を食べ、量、盛りつけ、安全性などを記録し、OKとなったところで各クラスに配食しているのです。

〇小学校 大木校長
給食はとっても美味しいです!

〇中学校 山本校長
給食は栄養のバランスが完璧!

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