ツクローネ吉富のまちづくり

7／63

まちづくり会社というのを皆さまはご存じでしょうか?町には令和2年1月にまちづくり会社「株式会社ツクローネ吉富」が設立し、町と連携してさまざまなまちづくりの取り組みを行ってきました。ここでは、これまであまり知られていなかったツクローネ吉富の取り組みを少しだけ紹介させていただきます。

■地方創生事業の一環として、町では、平成24年度に「駅前周辺整備事業」を完了しましたが、町の玄関口であるJR吉富駅はその後無人駅となり、駅を中心とした周辺地域の活性化が喫緊の課題となっていました。
こうした中、「駅周辺のにぎわいづくり」をテーマとしてはじまったチャレンジショップ事業や交流マルシェの開催、さらには、空き家対策として、空き倉庫や空きテナントを利活用した創業支援事業、町の特産品づくりなど、賑わいや創業、産業振興など多岐にわたる政策を展開してきました。
しかし、本町には行政以外で観光協会などの観光や地域の賑わいにつながる事業を実施する組織がなく、町が取り組む様々な地方創生事業を継承しながら自由に盛り上げていくことが出来ないことがこれまで課題として挙げられていました。
そんな中、これらの課題を解決するため、観光協会の役割も担いつつ事業を継承する組織とし、まちづくり会社の「株式会社ツクローネ吉富」が設立されました。社名には「みなさんで一緒に町をつくろうね」という意味が込められています。
令和2年1月の設立以降、町や商工会など関係機関と連携して、観光事業・イベント開催・特産品企画・創業支援・プロモーション事業・空き家店舗利活用事業などさまざまな事業に取り組み、令和2年度以降の3年間は赤字決算の苦しい状況が続いていましたが、新たな取り組みが軌道に乗り令和5年度末には294万6千円の黒字に転じることができました。

■新たな取り組み
今年も、町民の皆さまが喜んでいただけるようなイベントを企画しております。初めての取り組みとして、先日の7月7日山国川河川敷では、参加者の皆さまと清掃活動を行い、「水辺で乾杯in吉富」を行いました。きれいになった河川敷でたくさんのしゃぼん玉が夜空に舞い上がり大盛況でした。10月にもハロウィンイベントを計画しており、他自治体との交流企画等も考えています。
また、観光事業として、海外からのインバウンドを視野に入れた「見て・来て・楽しい」といった神楽の体験型誘客ツアーや、特産品企画として、地酒づくりにも取り組んでいるところです。
今後もツクローネ吉富は、吉富町をより良くしたいという熱い思いのもと、町民の皆さまが「住みやすいまち」「魅力的なまち」だと思ってもらえるようなまちづくりのお手伝いをしていくとともに、町の魅力を発信し地域活性化事業の核となる組織として発展していきたいと思います。

◇ツクローネ吉富　代表取締役　恒成正幸
日頃から、ツクローネ吉富の取り組みにご理解・ご協力いただきまして誠にありがとうございます。昨年の5月に新体制となり、デジタル広告看板のプロモーション事業や空き家店舗の創業支援をはじめ、観光協会の役割も担い、観光事業として神楽団体の体験型ツアー等に取り組んで参りました。今後も町の発展や地域貢献を目指して頑張っていきたいと思います。

◇ツクローネ吉富　取締役　中家章智
ただいま特産品企画として、地酒造りに挑んでいます。近い将来には、町のふるさと納税の返礼品に登録できるよう努力して参ります。皆さんぜひご賞味くださいませ!
また、本年度、岡取締役も加わり、新たに三人体制となりましたので協力し合って、本町のみならず広域的にも各自治体や関係団体と連携を図りつつ、健全経営を目指したいと思います。

◇ツクローネ吉富　取締役　岡剛
はじめまして。6月からツクローネ吉富の取締役に選任されました岡剛(おかつよし)と申します。
これまでの社会人経験を活かして、プロモーション事業の発展や地域活性化事業に取り組み、生まれ育った吉富町のため、「住み良いまちづくり」を目指して、一生懸命頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

■ツクローネ吉富の経営状況

■これまでの実績
◇観光事業
・町の魅力を伝えるツアーを構築(神楽体験ツアー)
・能登半島地震義援金「チャリティー公演」の実施

◇イベント開催
・交流マルシェ(よしとみサステナブル・ファッションショー)
・コンテナマルシェ
・よしとみエール飯プロジェクト(エールチケット・エールスタンプラリー)

◇特産品企画
・さつまいも紅はるか企画(よしとみoimo week!)
・水産物(あさり)の試作企画
・地酒製作企画

◇創業支援兼空き家店舗利活用事業
・空き家のリノベーション工事を行い、新たな創業者の創出(牛もつ鍋よし藤、かくれが酒場いちまるさん)

◇プロモーション事業
・デジタル看板は、よしとみ憩いのやかたに設置し、有料広告、町の情報や災害情報などを発信
・屋外広告看板は交通量が多い小犬丸交差点に設置