美しい自然を未来へ
~1人の100歩より100人の1歩~
持続可能な社会の構築を目指すためには、ごみ問題の解決策を理解することが不可欠です。ひとりが百歩進むより、百人がそれぞれ一歩進むほうが社会は確実に変わっていくはずです。今月はリサイクル特集。ごみと環境について一歩踏み出してみませんか。
■数字で見る日本のごみ
〇ごみの総排出量(1年間)※事業系一般廃棄物を含む
4,034万トン
〇1日一人当たりのごみ排出量
880グラム
〇ごみの収集・運搬・処理経費(1年間)
2兆1,519億円
1人当たり年間17,223円のごみ処理費用がかかっている
(引用)環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」
■私たちが日常生活を送る中で、どうしても発生してしまうごみ。世界のごみ問題は深刻な状況にあります。このまま放っておくと、地球環境や生態系にさまざまな影響を及ぼし、私たちの生活や地球の未来を脅かしかねません。
世界では毎年約21億トンもの都市廃棄物が排出されていますが、このうちリサイクルされているのはわずか16%(3億2,300万トン)で、46%(9億5,000万トン)は持続不可能な方法で廃棄されています。
また、世界では急速な都市化と人口増加により、廃棄物年間発生量は、21億トンから、今後25年で34億トンに達すると予測されています。
持続可能な社会を実現するためには、ごみ問題の解決が不可欠ですが、ごみについて正しく理解し、当事者意識を持って行動している人は意外と少ないのではないでしょうか。
◇吉富町のごみの状況
一方、吉富町に目を向けてみると、もえるごみの量が多いという課題があります。吉富町のごみ処理を担う豊前市外二町清掃センターに集められたごみを分析すると、その要因として挙げられるのは、分別が正しく行われていないこと。もやさないごみや雑がみがもえるごみとして捨てられているという状況があります。また、水分量は54.8%と半分以上にもなっており、年間で多くの水分を燃やしていることになります。水分を燃やすことで燃焼効率が悪くなり、燃料費などのごみ処理費用が余分にかかってしまいます。生ごみの水分は、ちょっとした工夫で減らすことができ、腐敗・悪臭の防止とごみの減量につながります。
混ぜればごみ・分ければ資源―――。今月のテーマはごみとリサイクル。物を使うこと・捨てることについて一緒に考えてみませんか。
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