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“つながるコーナー86″生活のなかに美術を

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福岡県大刀洗町

-美術と写真 イロみな-
[美術]南健吾(みなみけんご)さん [写真]南千穂(みなみちほ)さん(北鵜木)

夫婦で営む美術とデザイン、そして写真の小さなアトリエ「イロみな」。
今回は南さん夫婦に、開業のきっかけや、今後挑戦したいことなどのお話を聞きました。

■開業までの道のり
イロみなは、多くの人に自身と向き合うきっかけや家族・友人などとの思い出づくりとなるよう、夫婦二人で絵画と写真でアトリエを営んでいます。肖像画や風景、ペット、絵本などを描く健吾さんは、幼いころから絵を描くことが好きで、美術の世界を目指し、美術大学へ進学。美術の教員免許を取得し、高校で教鞭をとっていました。働きながら創作活動を続けていましたが、更なる挑戦のためフランスに留学しました。
写真を担当する千穂さんは、家族写真やライフイベントなどの撮影をしています。
短期大学を卒業後、生命保険会社へ就職しましたが、もっと外に出て色んな人と出会いたいと、学生の頃に自分たちの姿を撮影してくれていたカメラマンを思い出し、卒業アルバムを制作した写真館へ転職。働くなかで写真の魅力や撮影技術を学んでいきました。
友人の紹介で出逢った二人は、結婚後一緒にフランスへ4年間滞在。アルバイトをしながら絵画や撮影の活動を行いました。

■美術や写真が当たり前の生活
帰国後は、健吾さんの故郷である大刀洗へ戻りました。二人が持つ技術や才能を融合して、多くの人に自分の個性や魅力を感じてほしいと思い、令和3年に「イロみな」を開業しました。イロみなの屋号は「南夫婦が十人十色の個性(色)を引き出す」という思いを込めています。
現在は、地域の方やオンラインを通じた依頼などを中心に、絵画や写真の制作に取り組んでいます。また、フランスのように芸術を身近に感じてもらい、絵を描くことが好きな方たちの受け皿になれたらと思い、絵画教室も開いています。
こどもを中心とした約80名を超える方に来ていただいています。
写真もまた、時間を積み重ねる喜びを毎年記念に残してほしいことから、10年アルバム事業を新たに始めました。
また、町の委託を受けて、大刀洗町の暮らしを写真で紹介する「大刀洗町暮らしの中の記念写真」を作成しました。町のありのままの日常を紹介することから、実際に町内をめぐり、町の方に声をかけて撮影。町に住む様々な年代の方や外国人の方と出会えたことで大刀洗町のことをより好きになり、憧れていたカメラマンに近づけたと実感しました。

■仕事への想い
世界に1つしかない手作りの絵画だからこそ、時間をかけてその方の想いを考えながら丁寧に作成しています。写真もまた、カメラに写る皆さんのキラキラとした表情に、感謝やお祝いの気持ちを込めてシャッターを押しています。その作品を実際に手に取って喜んでもらえたときにやりがいを感じています。

■最後に
私たちの絵画や写真を通じて、自身と向き合うきっかけや生活の中での喜びとなれたら嬉しいです。そのためにもこれから、もっと作品を作り続け町内の方に「イロみな」を知っていただくことや、より夫婦の強みを連携させた活動をしていきたいと思います。

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