文字サイズ
自治体の皆さまへ

“つながるコーナー87″子どもたちに柔道を通して伝えたい大切なこと

21/30

福岡県大刀洗町

-大刀洗豪武館-
指導者 原田洋(はらだひろし)さん(西本郷)

お休みの日は何をしているのですか?という質問に、「子どもたちと柔道のトレーニングをするか、柔道の練習を見に行きますね」と笑って答えてくださった原田さん。今回は、子どもたちに柔道の楽しさを教えている原田さんにインタビューしました。

■子どもの〝やりたい〞をかなえた父の姿
柔道を始めたのは中学生の時です。柔道に興味があり、道場を見学したときに面白いと思ったのがきっかけでした。中学校で柔道部に入りましたが、部員が少なかったこともあり、もっと練習をしたいと思っていました。父親は柔道未経験者でしたが、子どもがもっと練習ができるようにと、柔道の指導者の方と一緒になって新しく道場を作ってくれました。それが『大刀洗豪武館』です。生徒は、私と弟といとこの3人からスタートしました。

■子どもがキッカケで戻ってきた柔道生活
学生時代、柔道に打ち込んでいましたが、その後病気を患ったため、本格的に柔道をすることから離れていました。しかし、長男が小学1年生の時に柔道を始めたのをきっかけに指導者として、再び柔道に関わり始めました。社会人になってからも、柔道場には顔を出していましたが、しっかりと柔道と触れ合うのは約10年ぶりでした。子どもたちが楽しんで柔道をしている姿や強くなっていく姿を見るのが楽しく、そして嬉しいですね。
4年前からは大刀洗中学校の柔道部の外部コーチもしています。週3回の稽古と小学校や中学校の大会が日曜日にあるので、柔道漬けの日々ですね。

■勝ち負け以上に大切なこと
柔道は、相手選手と直接接触する競技だからこそ、近距離で自分の持っている力を全て出し切って勝負するところが面白いです。また、白黒ハッキリつくところも好きです。
勝ち負けも大切ですが、それ以上に柔道を通して『折れない心』を持って欲しいと思いながら指導しています。大人になっても心が折れそうなことってたくさんあると思います。だからこそ、柔道で負けた時、悔しくて泣いて終わりではなく、「次の試合の為に何をするかを考えよう」と話しています。大切なことは、諦めず色々な方法で続けていくこと。自分自身、病気で一度、柔道を辞めましたが、指導者という立場でまた柔道と関わることができました。子どもたちにも諦めなければ、色々な形で自分の好きなことに関わることができることを教えたいと思っています。

■家族の絆も柔道でより深く
4人の子どもたち全員が柔道をしています。子どもが思春期になると共通の話題を見つけるのが難しくなると思いますが、我が家は「柔道」という共通の話題があるので、話がしやすいです。家族の共通の話題として柔道が中心にあるような感じです。
なかなか家族旅行などに行けませんが、妻も応援して柔道漬けの日々を送れています。「先生なら子どもたちのために行ってやりよ」と言ってもらえるのが本当にありがたいです。

■挑戦する父の姿を子どもたちに
仕事では福祉関係の分野で働いています。現在、高齢者福祉に携わっていますが、高齢者に関わらず知識を深め、様々な目線からの福祉ににも携われるような仕事をしたいと思っています。そのため、国家試験に挑戦する予定です。大人になっても勉強して挑戦できるんだという姿を子どもに見せたいです。
人口減少とともに、柔道人口が減っているので、子どもたちに柔道が楽しいことを伝えていきたいです。大刀洗町から柔道を盛り上げていきたいです。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU