■社会福祉士
西(にし) 真人(まさと)さん
1980年生まれ(44歳)鹿児島県出身、大川校区在住
株式会社WhomLab 代表取締役。障害福祉サービスの就労継続支援A型事業、グループホーム事業、更生保護事業(自立準備ホーム)を大川市等にて実施。
大学で福祉を学び、養護学校(現:特別支援学校)の臨時教員を3年間経て、福祉の世界へ移る。宮崎県都城市や鹿児島市にて、約15年間主に障がい者福祉分野にて勤務したのち、2020年8月より現在の会社を引き継ぐ。
■大川は幸せを感じられるまち〜人と接する温かみを感じてほしい〜
〔Q〕西さんの現在のお仕事について教えてください。
〔西〕現在、Whom Lab(フームラボ)という会社で障がいをお持ちの方の支援を行っています。職員は私を含めて9名で、利用者の方はA型、グループホーム併せて41名いらっしゃいます。
主な仕事内容は、利用者の方々が充実した生活を送るために、仕事面、生活面で目標ややりたい事を叶えられるようにサポートをしています。
『キッチンおひとつや』という弁当屋も運営しており、毎週金曜日のお昼には市役所でも販売もしています
〔Q〕「おおかわみらい食堂プロジェクト」の協力店にも登録されていますよね?
〔西〕市と社協が立ち上げた「おおかわみらい食堂プロジェクト」のうち協力店に登録しています。具体的には、毎週金曜日に市役所でお弁当を販売する際に、お弁当と一緒に300円のチケットをお客様に購入していただき、、それを使って子どもたちが無料でご飯を食べられるという仕組みです。
2年前に、とある研修会で隣の席になった社会福祉士の方から、「大川市内でも朝ごはんも食べられない子どもがいる」という話を聞きました。最初その話を聞いたときには信じられませんでしたが、様々な家庭がテレビの世界だけではなく身近にあるのが現実でした。
私も飲食業に携わっているので、何か自分にできることはないかと考え、このプロジェクトに登録して今年の8月から「みらい食堂」をスタートすることができました。
お腹が満たされることで心も満たされる。心が満たされると子どもたちも元気に夢を追いかけることができると思います。
〔Q〕実際に始められて皆さんの反応はいかがですか?
〔西〕国際医療福祉大学の学生さんや地域の方にも手伝っていただいて、たくさんの子どもたちの笑顔を見ることができました。
「みらい食堂」は子どものために始まったプロジェクトですが、地域の方々との触れ合いの場にもなっています。
〔Q〕西さんのこれからの目標を教えてください。
〔西〕本業であるA型とグループホームは必要に応じて広げていきたいと考えています。彼らが少しでも自分らしく生活を送るためには欠かせない事業です。
また、「みらい食堂」など地域で利用者の方々も活躍し、子どもからお年寄りまで誰もが、人と接する温かみを感じられる場所を作っていきたいと考えています。
〔Q〕最後に今後の大川市にどのようなことを期待しますか?
〔西〕大川市に来て4年。私はこのまちが好きだし、これからも変わらない自信があります。
数年後には「大川の駅」ができ、世界中の人が大川に来て今よりももっと盛り上がるまちになります。一経営者としてもこんなチャンスはありません。自分にできることは何でもします‼
縁もゆかりもない大川市で事業を引き継がれた西さん。本業以外にも保護司や市内小学校の非常勤講師も務められています。西さんの今後益々のご活躍を祈念申し上げます。
ありがとうございました
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